OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2016年3月の演奏会  今後の予定 backnumber

■3月1日(火) 19:00開演 (18:15開場) 金沢歌劇座
オペラ「夕鶴」金沢公演

作:木下順二 作曲:團伊玖磨
指揮:現田茂夫,演出:市川右近
美術:千住 博,照明:成瀬一裕,衣装:森 英恵

日本で作られたオペラの中で最も上演回数が多く,古典となっているのが團伊玖磨作曲の「夕鶴」です。日本民話の「鶴の恩返し」を題材に木下順二が作った戯曲「夕鶴」を台本としているもので,木下の「一言一句戯曲を変更してはならない」という承諾条件の下,1951年に完成した作品です(その後,1956年に改訂版が作られています。)。

今回の公演は2014年の新演出の再演です。主役が佐藤しのぶ,演出が歌舞伎役者の市川右近,美術が千住博ということで,これまで「民話」性を強調して上演されることの多かったこの作品に別の角度から光を当て,より現代的で抽象的な舞台で上演されるようです。

配役は,次のとおりです。佐藤さんとOEKは,過去何回か共演をしていますが,オペラ全曲での共演は,久しぶりです。今回の公演では,民話的な素朴さと幻想的な要素が合体したような名作オペラに,現代的な要素も加味されることになると思います。佐藤しのぶさんを中心とした歌唱と併せて,大いに期待したいと思います。

つう:佐藤しのぶ,与ひょう:倉石真,運ず:原田圭,惣ど:高橋啓三
こどもたち: OEKエンジェルコーラス

なお,この公演は,次のとおり金沢以外にも数か国所を回るツァーなのですが,OEKが登場するのは,金沢公演と上田公演,熊谷公演のみのようです。また,金沢公演には,OEKエンジェルコーラスが児童合唱で登場します。

なお,この公演については,次のとおりWeb上にサイトが作られています。併せてご覧ください。
http://www.japanarts.co.jp/YUZURU2016/



■3月6日(日) 11:30〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラの日2016

指揮:和田 一樹/バス・トロンボーン:森川 元気
オーケストラ・アンサンブル金沢,いしかわ子ども邦楽アンサンブル,石川県ジュニアオーケストラ(有志),金沢大学フィルハーモニー管弦楽団(有志)


「ミミにいちばん」ということで,毎年3月31日を「オーケストラの日」と定め,全国各地のオーケストラが趣向を凝らした公演を行っています。ただし,今年は日程をずらし,3月6日にこの公演が行われます。やはり年度末最後の一日は何かとバタバタとして都合が悪いのかもしれませんね。

OEKの「オーケストラの日」公演は,毎回,定期会員ご招待で,OEKと地元のアマチュアオーケストラが一緒に登場する企画がこのところ続いています。今年度は,OEKメンバーと地元の大学オーケストラが共演する「カレッジコンサート」がこの時期に行われなかったので,その代替的な意味もありそうです。一種の「お客様感謝デー」という感じで,皆で気軽に楽しめる内容になることでしょう。

ゲストとして,北陸新人登竜門コンサートでOEKと共演したことのある石川県出身のバス・トロンボーン奏者の森川元気さんが登場します。指揮は和田一樹(OEK初登場?)さんです。

  • ひゃくまんさン小唄
  • 三段の調べ
  • 越後獅子
  • グリーグ:ホルベルク組曲〜前奏曲
  • ブルーベック:バス・トロンボーン協奏曲
  • ワーグナー:タンホイザー序曲
  • シュトラウス,J.II/ポルカ「雷鳴と稲妻」
  • ラデッキー行進曲 

※ OEK定期会員と賛助会員はご招待。楽器体験コーナーあります。



■3月16日(水) 19:00 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第374回定期公演PH マリオ・ブルネロの至芸
指揮:井上 道義,マリオ・ブルネロ(チェロ)

毎年,3月の定期公演に井上道義音楽監督が登場し,交響曲を中心としたプログラムを聞かせてくれるのが恒例になっているようです。昨年は,シューベルトの「ザ・グレート」でしたが,今年はベートーヴェンの「英雄」です。井上さん指揮の「英雄」といえば,個人的には,第1回目のラ・フォル・ジュルネ金沢の超満員の会場でステージ上で聞いた演奏を思い出します。ラ・フォル・ジュルネ金沢がその後定着することを確信させるような演奏だったと思います。

井上さんは,病気から復帰した後,NHK交響楽団とのブルックナーの交響曲シリーズをはじめ,大曲を指揮される機会がさらに増えているようです。今回の「英雄」でもスケールの大きな音の流れに浸らせてくれるのではないかと期待しています。

今回のもう一つの注目は,チェロ独奏としてマリオ・ブルネロさんが登場することです。ブルネロさんは,1986年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝して以来,国際的に活躍している名チェリストですが,OEKの定期公演に登場するのは,2001年1月末以来のことで,久しぶりのことになります。近年では指揮活動にも力を入れており,3月末に韓国で行われるトンヨン国際音楽祭でもOEKと指揮者兼チェリストとして共演するようです。シューマンのチェロ協奏曲ということで,じっくりと聞かせてくれるのではないでしょうか。
(参考)
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2016/03/2016_2.html#more

その他,今年が没後20年となる武満徹のノスタルジアが演奏されます。ヴァイオリン独奏は,おなじみOEKのコンサートミストレスのアビゲイル・ヤングさんです。

  • 武満徹/ノスタルジア
  • シューマン/チェロ協奏曲
  • ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」


同一内容で東京定期公演も行われます。

3月22日(火)19:00〜 サントリー・ホール(東京)



3月27日(日) 15:00開演  トンヨン・コンサートホール
トンヨン国際音楽祭2016(韓国) マリオ・ブルネロ 指揮、チェロ

3月28日(月) 15:00開演  トンヨン・コンサートホール
国際現代音楽協会 World Music Days 2016 in トンヨン クリストファー・リー 指揮



ページの更新

LINK


OEKfan on twitter
ページの更新情報などをお知らせします。
2001年9月6日開設