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このページは，オーケストラ・アンサンブル金沢（略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■8月14日(日) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
OEKおしゃべりクラシック vol.1 夏休みスペシャル〜100万回生きたねこ〜
指揮：鈴木織衛 演奏：オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー、ＯＥＫエンジェルコーラス、石川県ジュニアオーケストラ，語り：太郎田真理（100万回生きたねこ）
OEKが毎年行っている夏休みスペシャル企画。 指揮は鈴木織衛さんで，OEKメンバーに加え，OEKエンジェルコーラスと石川県ジュニアオーケストラが登場します。
今年は，「100万回生きたねこ」を中心に，動物にちなんだ曲が演奏されます。その中に，木管五重奏で演奏されるベリオの作品番号獣番が入っているのがOEKらしいところです。ちなみにこの曲の原題は，Opus Number Zooと言いますが，素晴らしい訳ですね。
- ベリオ： 作品番号獣番
- 斎藤ネコ： 100万回生きたねこ
- 青島広志： こんにちはモーツァルト より
- 新実徳英： ぼくは雲雀 ほか
■8月21日(日) 18:00〜 石川県立音楽堂邦楽ホール
音楽堂室内楽シリーズ ＜第2回＞ IMA&OEKチェンバー・コンサート
ヴァイオリン： 原田幸一郎、レジス・パスキエ、ロラン・ドガレイユ、ホァン・モンラ、神谷美千子，チェロ：毛利伯郎，ピアノ：ハエスン・パイク,
OEKメンバー（ヴァイオリン：若松みなみ，ヴィオラ：石黒泰典）
毎年8月下旬に行われている，いしかわミュージック・アカデミーの講師たちと，OEKメンバーによる室内楽のコンサートです。今年は，ドヴォルザークとヤナーチェクの室内楽の特集です。
- ドヴォルザーク；三重奏曲 ハ長調 Op.74, B.14
- ヤナーチェク；ヴァイオリン・ソナタ
- ドヴォルザーク；ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81, B.155
■8月23日(火) 19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
北信テレネックス株式会社 創業50周年記念 オーケストラ・アンサンブル金沢 熊本地震 被災地支援チャリティーコンサート
指揮： 沼尻竜典，ピアノ： 今川裕代
8月は夏休みということでOEKの定期公演は行われませんが，今年は，熊本地震被災地支援のためのチャリティーコンサートが行われます。指揮はOEKとの関係も長い，沼尻竜典さんと，ソリストは福井県出身のピアニスト，今川裕代さんです。
今回は，ベートーヴェンの「英雄」とグリーグのピアノ協奏曲に加えて，マーラーの交響曲第5番からアダージェットが演奏されます。私の記憶によると，OEKがマーラーの交響曲（今回は一部ですが）を演奏するのは，室内オーケストラ版の「大地の歌」以来のことだと思います。弦楽合奏とハープのための楽章だから実現可能ではなるのですが，OEKファンとしては，大変楽しみな機会となります。
「英雄」とシューマンについては，今年になってからの定期公演やラ・フォル・ジュルネ金沢で演奏している曲ですが，特に「英雄」については，第2楽章の葬送行進曲を核として，沼尻さんとOEKは，被災地支援に相応しい音楽を聞かせてくれるのでないかと思います。シューマンのピアノ協奏曲で登場する今川さんは，お名前は見かけたことはあるのですが，個人的に聞くのは今回が初めてです。避暑の意味も込めて，北欧の名曲をしっかり楽しみたいと思います。
- マーラー/交響曲第5番〜アダージェット
- シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
- ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調「英雄」 op.55
この公演の入場料の一部は義捐金として熊本地震で被災した地域へ送られるとのことです。
http://ongakudo.jp/event/1311
 ■9月3日(土) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
石川県立音楽堂開館15周年記念 特別企画「ボレロ」
指揮：井上道義，舞：野村萬斎，素囃子：金沢素囃子保存会，合唱：オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団
石川県立音楽堂が開館したのは，アメリカで起こった同時多発テロと同じ日です。2001年9月11日といことで，今年で開館15周年となります。それを祝うための特別公演がこの演奏会です。石川県立音楽堂の建物の特徴は，何といってもOEK用のコンサートホールと邦楽公演等に使える邦楽ホールが一つの建物の中に入っていることです。そして，この「和洋どっちも」というのがOEKが取り上げる曲目にも反映してきました。
もともと岩城宏之音楽監督の時代から，果敢に新曲に取り組み，OEKは多くの日本人作曲家による新作を初演してきました。その中には，邦楽器を使った作品もかなりありました。今回の開館15周年を祝う演奏会も，異分野の融合がキーワードになっています。
この中でのいちばんの注目は，ラヴェルの「ボレロ」を野村萬斎さんと共演することでしょう。「ボレロ」は，OEKのサイズには合っていない曲ですので，滅多に演奏したことはありませんが，野村さんとの共演を含め，「滅多にない」祝祭的な公演になることを期待したいと思います。
鈴木行一作曲の「勧進帳」も石川県立音楽堂のコンセプトにぴったりの作品です。歌舞伎の定番「勧進帳」にオーケストラや合唱を加えることで，「歌舞伎」オリジナルとは違ったスケール感を楽しむことができるのではないかと思います。
そして，OEK単独では，井上＋OEKの十八番中の十八番である，モーツァルトの「ハフナー」交響曲が演奏されます。
- 鈴木行一：「勧進帳」〜素囃子と混声合唱とオーケストラ〜
- モーツァルト：交響曲第35番「ハフナー」
- ラヴェル：ボレロ（MANSAIボレロ）
http://ongakudo.jp/event/1260
 ■9月10日(土) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 没後10年 岩城宏之メモリアルコンサート
ディスカバリー・クリエーション 〜過去・現在・未来〜
指揮：山田和樹，ヴァイオリン：アビゲイル・ヤング（2016年度岩城宏之音楽賞受賞），ソプラノ：吉原 圭子，バリトン：与那城 敬，合唱：東京混声合唱団（合唱指揮：根本卓也）
9月はオーケストラの新シーズンが始まる月ですが，OEKの場合，前音楽監督の故岩城宏之さんの誕生日が9月だということもあり，この時期に「岩城宏之メモアリアルコンサート」を行っています。例年は，その時の岩城宏之音楽賞受賞者との共演を中心とした内容となっていますが，今年は岩城さんの没後10年ということもあり，岩城さんと縁の深い合唱団，東京混声合唱団がゲスト出演します。
指揮は，岩城さん同様，世界各地のオーケストラの指揮しながら，東京混声合唱団の音楽監督を務めている山田和樹さんです。山田さんは数年前のこのメモリアルコンサートに登場したことはありますが，東京混声合唱団と一緒に石川県立音楽堂のステージに立つのは今回が初めてです。
演奏される曲が，リゲティの無伴奏合唱曲に加え，フォーレの名作，レクイエムが演奏されます。OEKがこの曲を演奏するのは，久しぶりのことですが，山田さんと東混の皆さんと共にどういう世界を聞かせてくれるのか大変楽しみです。
そして，今年の岩城宏之音楽賞を受賞されたOEKのコンサート・ミストレス，アビゲイル・ヤングさんがソリストとして登場します。演奏するのが，バーバーヴァイオリン協奏曲。OEKがこの曲を演奏するのは，竹澤恭子さんが尾高忠明指揮OEKと共演して以来のことです。この曲は，個人的に大好きな曲です。ヤングさんらしく，集中力抜群の聞きごたえのある演奏を楽しませてくれるのではないかと思います。
- リゲティ： ルクス・エテルナ（永遠の光）※無伴奏合唱
- バーバー： ヴァイオリン協奏曲 op.14
- フォーレ： レクイエム ニ短調 op.48
http://ongakudo.jp/event/1248
■9月17日(土) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第380回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
指揮：ウラディーミル・アシュケナージ ピアノ：ジャン＝エフラム・バヴゼ
 2016/2017シーズンのOEK定期公演シリーズは，ウラディーミル・アシュケナージさんの指揮で始まります。そのプログラムですが，OEKの原点に立ち返ったような，OEKにぴったりの作品ばかりが取り上げられます。プロコフィエフの古典交響曲は，OEKが設立当初以来，繰り返し演奏してきた作品。シューベルトの交響曲第5番もOEKの編成や規模にぴったりの交響曲です。モーツァルトのピアノ協奏曲は，OEKが取り上げる協奏曲的作品の核とも言えます。そして，岩城さんが繰り返し演奏してきた武満作品。
音楽堂15周年，岩城さん没後10年を意識したようなプログラムに思えます。もう一つの注目は，ソリストとして登場する，ピアニストのジャン＝エフラム・バウゼさんです。パウゼさんは，海外では多数のCDをリリースしている有名なピアニストなのですが，日本国内では，それほど知名度が高くないようです。自らピアニストでもあるアシュケナージさんを指しおいてピアノを演奏する，ということで，金沢のみならず，日本国内的にも注目のピアニストなのではないかと思います。
- プロコフィエフ：古典交響曲
- モーツァルト：ピアノ協奏曲 第17番
- 武満 徹：弦楽のためのレクイエム
- シューベルト：交響曲 第5番
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