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このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■11月3日(金祝)13:30開演 石川県立音楽堂コンサートホール
アマデウスLIVE〜ムービー・オン・クラシック
指揮:辻 博之, 管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢, 合唱:アマデウス特別合唱団
1984年に公開され,米国のアカデミー賞の作品賞,監督賞,主演男優賞....など8部門を受賞するなど,クラシック音楽の作曲家の人生をドラマティック描いた名作として知られる「アマデウス」。ピーター・シェーファー原作・脚本の戯曲を基に作られたこの作品では,晩年のモーツァルトと当時として力を持っていたサリエリの対比に焦点が当てれられています。破滅的な生き方をする天才的な作曲家と凡庸な作曲家という対比は,脚色されたものですが,芸術の世界の華やかさと残酷さを鮮やかに伝えます。
その作品を彩るのが,モーツァルトの作った作品の数々です。オリジナル・サウンド・トラックは,ネヴィル・マリナー指揮によるものが中心でしたが,今回の「アマデウスLIVE」では,OEKがアフレコ的に生演奏を行います。画面にぴったり合わせて演奏できるのか?生音で聞くアマデウスはどんな感じ?色々と興味が沸きます。
世界中で好評を博している,注目企画の日本初演が金沢から始まります。
アマデウスLIVE特設サイト
http://avex.jp/classics/amadeus-live2017/
この公演は,以下のとおり,全国各地で行われます。
11月4日(土)18:00開演 Bunkamuraオーチャードホール
11月5日(日)14:00開演 Bunkamuraオーチャードホール
11月11日(土)17:00開演 兵庫県立芸術文化センター KOBELCOホール
11月12日(日)14:00開演 兵庫県立芸術文化センター KOBELCOホール
■11月8日(水) 19:00開演 (18:00開場)金沢歌劇座
平成29年度全国共同制作プロジェクト
プッチーニ 歌劇「トスカ」(全3幕・日本語字幕付原語上演
演出:河瀬直美,指揮:広上淳一, 管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
合唱: 金沢オペラ合唱団, 児童合唱: OEKエンジェルコーラス
舞台美術アドヴァイザー: 重松象平, 舞台美術:柴田隆弘
OEKはほぼ年1回のペースで,「全国共同制作プロジェクト」と題されたオペラ公演に参加しています。全国各地のコンサートホールを使って行うオペラということで,セットなどはそれほど大規模ではありませんが,それを補う形で,色々と工夫のされた設定や,斬新な演出での上演されています。
今年は,映画監督として知られる河瀬直美さん演出による「トスカ」が上演されます。「トスカ」は,本来はローマを舞台とした作品ですが,河瀬さんの演出では,古代の「牢魔」が舞台になります。1日の中の出来事を描くという点はオリジナルどおりですが,役名が「トス香」「カバラ導師」になるなど,どういう展開になるのか予想がつきません。
演奏者の方では,まず,指揮の広上淳一さんが楽しみです。OEKとこれまで何回も共演されていますが,オペラでの共演は初めてだと思います。今回の設定は「祝祭の日の出来事」ということで,鮮烈さのある演奏になることを期待しています。
歌手は以下のとおりです。この作品は何と言っても主役のトスカの存在感が重要です。特に主役のアルブレヒトヴァさんは,2014年のラ・フォル・ジュルネ金沢でOEKと共演し,素晴らしい歌を聞かせてくれました。どういう歌を聞かせてくれるのか大いに期待したいと思います。
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トス香…ルイザ・アルブレヒトヴァ
- カバラ導師・万里生…アレクサンドル・バディア
- 須賀ルピオ…三戸大久
- アンジェロッ太…森雅史
- 堂森…三浦克次
- スポレッ太…与儀巧
- シャル郎…高橋洋介
- 看守…原田勇雅
■11月18日(土) 14:00開演 (13:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢第395回定期公演マイスターシリーズ
指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク,ピアノ:ゾフィー=マユコ・フェッター
今シーズンのマイスター・シリーズのテーマは「ドイツ紀行」と言うことで,ドイツのいくつかの都市にちなんだ作品を中心としたプログラムが演奏されます。その第1回は「フランクフルト」です。
指揮は,当初予定されていたペーター・ルジツカさんがミヒャエル・ザンデルリンクさんに変更になり,モーツァルトの交響曲と協奏曲を中心としたプログラムが演奏されます。フランクフルトについては,メンデルスゾーンがゲーテと出会った街ということでメンデルスゾーンが選ばれているようですが,モーツァルトの方のつながりは,よく分かりません。モーツァルトはヨーロッパ中を旅行していますので,フランクフルトとも何らかのつながりがあるのかもしれません。
今回の指揮者のミヒャエル・ザンデルリンクさんは,ベルリン生まれで,父上は名指揮者クルト・ザンデルリンクです。さらには,シュテファンとトーマスの2人のお兄さんも指揮者として知られていますので,ヤルヴィ家以上の指揮者一族と言えそうです。ミヒャエルさんは,かつてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ほかでチェリストを務めており,現在はドレスデン・フィルの首席指揮者としうことで,「フランクフルト」とのつながりは,やはりよく分からないのですが,メンデルスゾーンやモーツァルトは得意のレパートリーだと思います。特に,名曲中の名曲である交響曲第39番をどう聞かせてくれるのかが楽しみです。
モーツァルトのピアノ協奏曲第18番で共演するゾフィー=マユコ・フェッターさんはドイツ人と日本人の両親を持つピアニストです。OEKとの共演も金沢での演奏も今回が初めてだと思いますが,どういうモーツァルトを聞かせてくれるのか楽しみにしたいと思います。ピアノ協奏曲第18番が実演で演奏される機会は,あまり多くありませんので,その点でも注目です。
現代ドイツの作曲家ヨストの「ゴースト・ソング」は弦楽オーケストラのための作品です。過去のOEKの定期でも,「未知の弦楽合奏曲」には,とても面白い曲が多かったので,今回の作品についても期待したいと思います。
- メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」作品26
- モーツァルト/ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調 K. 456
- ヨスト/ゴースト・ソング (2017)
- モーツァルト/交響曲 第39番 変ホ長調 K. 543
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2017/11/395_1.html#more
この公演の翌日は,七尾でも公演が行われます。こちらは,違うソリストによる協奏曲が2曲入ります。こちらも大変楽しみな内容です。
■11月19日(日) 15:00開演 (14:30開場) 七尾サンライフプラザ 大ホール
七尾定期公演
指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク, ピアノ:沼沢淑音, チェロ:横坂源
- モーツァルト/交響曲第39番変ホ長調 K.543
- シューマン/チェロ協奏曲イ短調 Op.129
- グリーグ/ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
■11 / 21 (火) 開場 18 : 30 開演 19 : 00 石川県立音楽堂交流ホール
音楽堂室内楽シリーズ:OEKチェンバー・コレクションU:OEK管楽器の名手たちによる木管五重奏曲の世界
今年度の音楽堂室内楽シリーズでは,OEKの各パートをしっかり活用した「やや大きめの室内楽曲」が取り上げられることが多いようです。「チェンバー・コレクションII」と題された今回は,木管五重奏曲とピアノ六重奏曲が演奏されます。
いずれも一般的には知られていない曲ですが,交流ホールでの演奏ということで,OEKメンバーの名技と迫力のあるやり取りを間近で楽しめそうです。登場するのは次の方々です。
ファゴット:柳浦 慎史
ホルン:金星 眞
フルート:松木 さや
オーボエ:加納 律子
クラリネット:遠藤 文江
ピアノ:鶴見彩
演奏されるのは,次のとおりです。一見,渋そうに見えますが,間近で聞く木管楽器の響きは色彩的に感じられるはずです。特にプーランクの六重奏曲では,生き生きとしたアンサンブルを楽しむことができると思います。
- ヒンデミット:小室内音楽
- ニールセン:木管五重奏曲
- トゥイレ:六重奏曲
- プーランク:六重奏曲
https://ongakudo.jp/event/2106
■11月23日(木祝) 15:00開演 (14:15開場) 能美市根上総合文化会館音楽ホールタント
能美公演
柳澤寿男 指揮,岩ア宏美 ヴォーカル
- ビゼー 「カルメン」組曲より
- チャイコフスキー 「くるみ割り人形」より
- 聖母たちのララバイ
- すみれ色の涙
- 思秋期 ほか
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2017/11/post_458.html#more
■11月30日(木) 19:00開演 (18:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢第396回定期公演フィルハーモニーシリーズ
指揮デイヴィッド・アサートン
11月後半のフィルハーモニー定期公演には,OEK初登場となる,デイヴィッド・アサートンさんが指揮者として登場します。アサートンさんは英国出身で,ロンドン・シンフォニエッタの指揮者としても知られた方です。今回のプログラムの前半で演奏される英国の音楽は,「お国もの」となります。唯一聞き慣れない作曲者,バートウィッスルという方も,現代の英国の作曲家です。
OEKが英国の音楽を取り上げる機会は比較的少ないのですが,英国出身のコンサート・ミストレスのアビゲイル・ヤングさんの弾き振りで行われた6月の定期公演での瑞々しい演奏は,まだ記憶に新しいところです。今回もまた,英国音楽の素晴らしさを引き出してくれる公演になることを期待したいと思います。
後半では,OEKが何回も演奏してきた,ベートーヴェンの交響曲第7番が演奏されます。「熱狂的なダンスミュージック」風になるのが一般的で,それを期待するお客さんも多いと思いますが,個人的には,現代音楽も得意とするアサートンさんには,一味違った解釈を聞かせて欲しいと思います。
- エルガー/ 「夜の歌」「朝の歌」作品15
- バートウィッスル/ヴィルレー(泉をじっと見つめている間)(2008)
- ディーリアス/ 劇付随音楽「ハッサン」より間奏曲、セレナード
- ブリテン/シンプル・シンフォニー 作品4
- ベートーヴェン/交響曲 第7番 イ長調 作品92
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2017/11/396.html#more
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