OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2018年2月の演奏会  今後の予定 backnumber

2月3日(土) 14:00開演 (13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢第398回定期公演マイスターシリーズ

指揮:井上道義,チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ

2月最初の定期公演マイスターシリーズは,今シーズンのテーマ「ドイツ,音楽の街」に沿って「ベルリン」。ただし,内容を見ると,音楽監督としての最後のシーズンとなる井上道義さんの好みを強く反映したプログラムになっています。これまでOEKがほとんど演奏してきたことのない,ヒンデミットの作品を最初と最後に置き,その間に,ショスタコーヴィチとメンデルスゾーンの作品が入ります。

井上さんの「ショスタコーヴィチ好き」は誰もが認めるところですが,メンデルスゾーンの作品も頻繁に取り上げてきました。その総決算となる弦楽セクションの魅力たっぷりの八重奏曲を楽しめそうです。ショスタコーヴィチの方は,何と言ってもソリストのアレクサンドル・クニャーゼフさんのチェロが楽しみです。

クニャーゼフさんは,数年前のラ・フォル・ジュルネ金沢にも登場したこともあるロシア出身の名手です。井上さんとともに,独特の深さとユーモアを持つこの作品の魅力を楽しませてくれることを期待しています。

ヒンデミットの交響曲「画家マティス」は,曲名自体は有名ですが,私自身,実演で聞くのは今回が初めてです。「マティス」といっても印象派の画家ではなく,16世紀のドイツ農民戦争の頃に活躍した「マティアス・グリューネヴァルト」を指します。この「マティス」が描いた,3面からなる「イーゼンハイムの祭壇画」のイメージを交響曲としてまとめた作品です。CDで聞く限りは,かなり渋い作品ですが,実演で聞くとどのようにイメージが広がるのか,大いに期待したいと思います。

  • ヒンデミット 序曲「エロスとプシュケ」
  • ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 作品107
  • メンデルスゾーン 八重奏曲 変ホ長調 作品20
  • ヒンデミット 交響曲「画家マティス」

<詳細・チケット等>
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/02/398.html#more



■2月10日(土) 14:00開演 (13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
ファンタスティック・オーケストラコンサート Vol. 3 オーケストラ・ミーツ・ハワイアン

指揮:鈴木織衛 ,ピアノ・歌:アーロン・J・サラ,フラダンス:ナ・レイ・プアラニ・フラ・スタジオ

今年の冬は,1月以降,近年珍しいほどの寒波が続いていますが,2月のファンタスティック・オーケストラコンサートの方は,意表を突く「ハワイアン」特集です。オーケストラとハワイアンの組み合わせというのも意外ですが,2月の金沢とハワイアンの組み合わせはさらに意外かもしれません。コンサートホールの中は,素晴らしいパラダイスが広がっていそうな予感がします。

登場するのは,石川県にあるフラスタジオ,ナ・レイ・プアラニ・フラスタジオの皆さん。ピアノと歌は,アーロン・J・サラさん,そして指揮はおなじみの鈴木織衛さんです。

  • Ka Wai Nahenahe(カワイナヘナヘ)
  • Sanoe(サノエ) ほか





<詳細・チケット等>
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/02/_vol_3_1.html#more



■2月12日(月祝) 午前の部11:00開演 (10:30開場)/ 午後の部14:00開演 (13:30開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
クラシックforキッズ スペシャル:OEK with ズーラシアンブラス

指揮:海老原光,ズーラシアンブラス 金管アンサンブル


2月のOEKの公演は非常に多彩です。ハワイアンの後は,動物たちのコスプレをした人気の金管五重奏団「ズーラシアンブラス」と共演します。「0歳からのオーケストラ・コンサート」というサブタイトルどおり,子供から大人まで,クオリティーの高いパフォーマンスを楽しむことのできる演奏会です。

  • トドラーファンファーレ
  • ハイドンのトランペット協奏曲より
  • 楽器の展覧会
  • 闘牛士のマンボ ほか



<詳細・チケット等>
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/02/for.html#more



■2月14日(水) 19:00開演 (18:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
サラ・オレイン ヴァレンタインコンサート with 中川晃教

指揮:鈴木織衛,ヴァイオリン,ヴォーカル:サラ・オレイン
スペシャルゲスト:中川晃教(シンガーソングライター、俳優)


バレンタインデー当日に行われる,バレンタインコンサート。今年はサラ・オレインさんとOEKが共演します。サラさんはオーストラリア出身歌手兼ヴァイオリニストです。チラシの情報によると,「サラ」にピアノ弾き語りもするようです。サラさんは,NHKの語学番組にも出演されていますが,4カ国語を話すことのできるマルチリンガルな方です。その多彩な魅力に触れることのできる公演となりそうです。

ゲストとしてシンガーソングライターの中川晃教さんも登場し,バレンタインデーにふさわしい曲をデュエットするようです。指揮は鈴木織衛さんです。

  • A Time for Us - 永遠の愛
  • On My Own
  • I will Always Love You
  • Animus
  • 糸 ほか

<詳細・チケット等>
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/02/_with_3.html#more



■2月24日(土) 14:00開演 (13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢第399回定期公演フィルハーモニーシリーズ

指揮:ヘスス・ロペス=コボス,フルート:ジャスミン・チェイ


2月後半の定期公演フィルハーモニーシリーズは,「夭折(ようせつ)の天才作曲家」がテーマです。若くして亡くなった作曲家といえば,シューベルト(31歳),モーツァルト(35歳)を思い出しますが,今回はこの2人に加え,アリアーガ(19歳!),尾高尚忠(39歳)の作品が演奏されます。

注目はまず,今回OEK初登場のスペイン出身の名指揮者,ヘスス・ロペス=コボスさんと同郷のアリアーガでしょう。19歳で亡くなり「スペインのモーツァルト」と呼ばれたアリアーガの大変魅力的な交響曲が演奏されます。

そして,尾高賞にその名を残す,尾高尚忠作曲によるフルート協奏曲が,韓国出身のフルート奏者,ジャスミン・チェイさんの独奏で演奏されます。この曲については,ものすごく前,OEKの演奏で聞いた記憶がありますが,大変分かりやすい名曲で,「いつか,もう一度聞いてみたい」と思っていた作品です。今回は若き名手がどのような演奏を聞かせてくれるか楽しみです。チェイさんは,以前,OEKのエキストラ奏者として登場した記憶があります。その成長を見るのも楽しみです。もう1曲,モーツァルトの「アンダンテ」も演奏されますが,こちらの方は,アリアーガとの取り合わせも良さそうですね。

最後に演奏されるシューベルトの交響曲第6番は,第9番が「グレート」と呼ばれているので,「小ハ長調」と呼ばれることもあります。が,「小」という程小さくはなく,演奏会のトリをつとめることのできる充実感のある作品です。「ザ・グレート」に対して「ミディアム」ぐらいのニックネームを付ければブレークしそうな魅力的な作品です。ロペス=コボスさんとOEKがどういう響きを聞かせてくれるか期待したいと思います。

  • アリアーガ 交響曲 ニ長調
  • モーツァルト フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K. 315(285e)
  • 尾高尚忠 フルート協奏曲 作品30a
  • シューベルト 交響曲 第6番 ハ長調 D589

<詳細・チケット等>
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/02/399.html#more



■2月25日(日) 14:00開演 (13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
石川県立音楽堂室内楽シリーズ第4回ビートルズ・ゴー・バロック
指揮、チェンバロ:ピーター・ブレイナー,オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー


音楽堂室内楽シリーズの今シーズンの最終回は,井上道義さん同様,3月でOEKを退団することになる,ルドヴィート・カンタさんのチェロをフィーチャーした,ピーター・ブレイナーさんとOEKメンバーとの共演になります。「室内楽」とは言えないぐらいの規模ですので,コンサートホールで行われます。

演奏されるプログラムも大変楽しみです。ブレイナーさんは,NAXOSレーベルで,カペラ・イストロポリターナという室内オーケストラを指揮して,色々な録音を残していますが,その中でも有名なのがビートルズやプレスリーの作品をバロック音楽の合奏協奏曲風に編曲したCDです。今回の演奏会の後半では,「バロック風」ビートルズを楽しむことができます。

そしてさらに楽しみなのが,カンタさんとの共演によるハイドンのチェロ協奏曲第1番です。この曲については,同じNAXOSレーベルで,カンタさんとブレイナーさんが共演した録音があるのですが,そこではジャズ風のカデンツァが使われていたのが話題になりました。このカデンツァはブレイナーさんによるものです。今回の公演では,この名盤(迷盤?)がライブで再現されることになります。カンタさんがOEKに入団する直前の演奏でしたが,その約30年後に再共演が実現するというのも面白い因縁だと思います。

  • ヘンデル 合奏協奏曲 作品6 第1番
  • ブレイナー ビートルズ合奏協奏曲 第1番(ヘンデル風)
  • ハイドン チェロ協奏曲 第1番(カデンツァ:ブレイナー作)
  • ブレイナー ビートルズ合奏協奏曲 第4番
  • ブレイナー プレスリー合奏協奏曲より この胸のときめきを
  • ブレイナー ビートルズ合奏協奏曲 第3番(バッハ風)より イエロー・サブマリン
  • ブレイナー ビートルズ作品集(ヴィヴァルディ「四季」風)

<詳細・チケット等>
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/02/post_465.html
https://ongakudo.jp/event/2200


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2001年9月6日開設