OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)

このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
2018年2月の演奏会  今後の予定 backnumber

■3月4日(日) 14:00開演 (13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第14回オーケストラ・アンサンブル金沢&石川県学生オーケストラ合同公演

指揮:田中祐子,共演:石川県学生オーケストラ,オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団


毎年恒例の石川県内の大学オーケストラのメンバーとOEKとが合同で演奏するカレッジコンサートでは,OEK単独では演奏される機会の少ない編成の大きめの作品が演奏されるのが魅力です。今年は,ドヴォルザークの交響曲第8番とボロディンの歌劇「イーゴリ公」の「だったん人の踊り」が演奏されます。

ドヴォルザークの交響曲第8番は,ラ・フォル・ジュルネ金沢で井上道義さん指揮の京都大学のオーケストラで演奏されたことがありますが,学生が演奏するのにぴったりのエネルギーと歌にあふれた曲です。近年,OEKを指揮する機会が増えている田中祐子さんが,合同オーケストラから,どういう演奏を引き出してくれるのか大変楽しみです。ボロディンの方では,合同演奏に加え,合唱も加わります。こちらも楽しみです。

その他,OEK単独で,プロコフィエフの古典交響曲が演奏されます。故岩城宏之音楽監督さん時代から何回も演奏してきたOEK十八番の作品ですので,充実の演奏を聞かせてくれることでしょう。

  • ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より だったん人(ポロヴェツ人)の踊り[合同]
  • プロコフィエフ/古典交響曲 ニ長調 作品25[OEK]
  • ドヴォルザーク/交響曲 第8番 ト長調 作品88[合同]

http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/03/14_1.html



■3月10日(土) 14:00開演 (13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第400回定期公演マイスターシリーズ

指揮・チェンバロ:北谷直樹,声楽アンサンブル:ラ・フォンテヴェルデ


3月のマイスターシリーズは,北谷直樹さんを指揮者に迎え,これまでのOEKの定期公演では取り上げられてこなかったような,こだわりのプログラムが演奏されます。北谷さんは,バロック音楽の専門家なのですが,今回は,ドイツの都市「ドレスデン」にちなんだ曲が,北谷さんの手によって再構成されたようなプログラムとなっています。

ドレスデンにはザクセン公と呼ばれる君主がおり,8世紀以降力を持っていたのですが,この日は,18世紀のザクセン公アウグスト2世にまつわる,ヴェラチーニ,ゼンレンカ,ヴィヴァルディ,J.S.バッハという4人の作曲家の作品が取り上げられます。ヴィヴァルディとバッハはドレスデンで暮らしたことはありませんが,ヴィヴァルディの弟子のピゼンデルによって,その作品がドレスデンにもたらされました。

注目されるのは,「焼き直されたヴィヴァルディ」です。北谷さんの書かれた文章によると,ヴィヴァルディの編曲・リメイク作品を集めて,「パスティッチョ・コンチェルト(いろいろな作品や素材をつなぎ合わせて仕上げられた作品)」として演奏すると言うことで,ある意味,非常に現代的な試みなのではないかと思います。さらに,北谷さん自身の作品やリヒターという作曲家の作品も前半では組み込まれているようです。

後半では,バッハのロ短調ミサ曲の抜粋が演奏されます。この作品のキリエとグローリアが,ザクセン公アウグスト2世に献呈されています。このミサ曲は,キリエとグローリアだけが書かれ,その後,バッハの他の作品からの転用も含め,継ぎ足されていき,最終的に現在の形になった「寄せ集め」的作品です。演奏会全体が,「パスティッチョ」という点で統一感が取られています。

合唱の方は大編成の合唱団ではなく,ラ・フォンテヴェルデという声楽アンサンブルが担当します。以前,ヘルムート・リリングさん指揮で聞いた時とは全く違った印象の演奏になるのではないかと期待しています。

  • ヴェラチーニ/序曲(管弦楽組曲) 第6番 ト短調
  • ゼレンカ/2つのオーボエ、ファゴットと通奏低音のためのソナタ 第5番 ヘ長調 ZWV181-5
  • ヴィヴァルディ/弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV156 「焼き直されたヴィヴァルディ」〜アレンジ、リメイクされたヴィヴァルディの作品によるパスティッチョ・コンチェルト〜
  • J. S. バッハ/チェンバロ協奏曲 ハ長調 BWV594 第1楽章
  • リヒター/四季より 春 第1,3楽章
  • 北谷直樹/オルガンと弦楽のためのアリア
  • リヒター/四季より 夏 第3楽章
  • J. S. バッハ/ミサ曲 ロ短調 BWV232(抜粋)

http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/03/400.html



■3月17日(土) 14:00開演 (13:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第401回定期公演フィルハーモニーシリーズ

指揮:井上道義,ピアノ:反田恭平


3月末でOEKの2代目音楽監督を退任する,井上道義さんの音楽監督としての「最後の演奏会」となります。そこで取り上げられるのが,ハイドンの初期の交響曲3曲セットです。まず,この選曲が井上さんらしいと思います。

井上さん自身,ハイドンの交響曲をOEKと好んで取り上げていました。吉田秀和さん的な表現を使うと,「OEKにとってのハイドンの交響曲は,アルファでありオメガである」といったところでしょうか。というわけで,「節目」を意識した,総決算のようなハイドンを聞かせてくれるのではないかと思います。

「朝」「昼」「晩」の3曲をセットを取り上げるのも2回目です。井上さんが初めてOEKと共演した時にも,交響曲第6番を取り上げていたはずです。特に思い入れのある作品なのだと思います。

もう一つの注目は,期待の若手ピアニスト,反田恭平さんとの共演です。井上さんは,以前から,若い男性アーティストとの共演に非常に積極的でした。山根一仁さんであるとか,郷古廉さんであるとか過去のOEKの公演でも若手ヴァイオリニストと共演してきました。反田さんは,そのピアニスト版といたところでしょうか。これからの日本の音楽界を盛り上げていって欲しいという期待を退任の公演での共演に込めているのではないかと思います。プーランクの「朝の歌」ということで,ハイドンの「朝」とつながりがあるのも洒落ていますね。

井上さんの総決算であると同時に,これからも広がっていくような気分をもった「最後の演奏会」になりそうです。

  • プーランク/「オーバード(朝の歌)」ピアノと18楽器のための舞踊協奏曲 FP 51a
  • ハイドン/交響曲 第6番 ニ長調 「朝」 Hob. I-6
  • ハイドン/交響曲 第7番 ハ長調 「昼」 Hob. I-7
  • ハイドン/交響曲 第8番 ト長調 「晩」 Hob. I-8

http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/03/401_1.html

東京公演
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2018/03/34.html



■3月31日 (土)  14:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラの日
指揮・お話:鈴木織衛,邦楽:いしかわ子ども邦楽アンサンブル,児童合唱:OEKエンジェルコーラス,管弦楽:石川県ジュニアオーケストラ,オーケストラ・アンサンブル金沢
司会:山田 彰子, ゲスト:ひゃくまんさん


毎年,3月31日周辺に,全国36のプロ・オーケストラで行われている「オーケストラの日」コンサート。石川県立音楽堂では,OEKと地元の子供たちが共演する演奏会になります。邦楽アンサンブル,ジュニアオーケストラ,児童合唱,そして,OEKが登場します。

春休み中の土曜日ということで,家族そろって出かけるのに丁度よい演奏会になりそうです。 OEK定期会員・賛助会員については招待になります。

  • 六段の調より、末廣狩より、ひゃくまんさん小唄
  • モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」「後宮からの逃走」序曲
  • モーツァルト/「パパパの二重奏」「アレルヤ」
  • モーツァルト/交響曲第40番ト長調より 第1楽章
  • 杉本竜一/ビリーブ

https://ongakudo.jp/event/2611








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2001年9月6日開設