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このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■11月1日(木) 19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
第408回定期公演フィルハーモニー・シリーズ 音楽と祈りの時。鈴木雅明、OEK定期登場
指揮:鈴木雅明,ソプラノ:リディア・トイシャー,テノール:櫻田亮,合唱:RIAS室内合唱団

バッハ・コレギウム・ジャパンの創設者・音楽監督で,日本を代表する古楽分野の指揮者,オルガン奏者,チェンバロ奏者である鈴木雅明さんがオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)を初めて指揮します。鈴木さんは,近年は古学分野にとどまらず,ニューヨーク・フィル,ボストン交響楽団,ベルリン・ドイツ交響楽団といった世界的な「普通の」オーケストラも指揮されています。今回のフィルハーモニー定期公演でも,バロック音楽ではなく,ヨーゼフ・マルティン・クラウス、モーツァルト、メンデルスゾーンといった,古典派〜初期ロマン派の作品を取り上げます。
- クラウス/教会のためのシンフォニア ニ長調 VB146
- モーツァルト/交響曲 第40番 ト短調 K.550
- メンデルスゾーン/キリスト op.97
- メンデルスゾーン/詩編42番「鹿が谷の水を慕いあえぐように」op.42
クラウスは「スウェーデンのモーツァルト」との異名をとる,ドイツ生まれでスウェーデンで活躍した古典派時代の作曲家とのことです。モーツァルトの交響曲第40番については,OEKは頻繁に演奏していますので,鈴木さんがどういった解釈を聞かせてくれるかがポイントになるでしょう。
メンデルスゾーンについては,未完のオラトリオ「キリスト」、詩篇42番「鹿が谷の水を慕いあえぐように」が演奏されます。いずれも馴染みの薄い作品ですが,数多くの宗教音楽を取り上げてきた,鈴木さんならではの演奏を期待したいと思います。この2曲については,ベルリンに拠点を置く名門,RIAS室内合唱団,ソプラノのリディア・トイシャーさん,テノールの櫻田亮さんとの共演も楽しみです。
「ミンコフスキ時代」になって,ますますレパートリーの幅が広がりつつあるOEKが,鈴木雅明さんとどのような音楽を聞かせてくれるのか。大変楽しみな定期公演です。
http://www.oek.jp/event/1051-2
https://ongakudo.jp/ev_oek?ev_id=1051
■11月4日(日) 15:00〜 ラポルトすず
OEK設立30周年記念 珠洲公演 with 純名里沙
指揮:鈴木織衛,歌:純名里沙
設立30周年記念公演として,OEKは石川県内各地で演奏会を行っています。能登半島の先端,珠洲市では,歌手の純名里沙さんとの共演で,ミュージカルの名曲中心とした演奏会が行われます
- 「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー
- 「ムーン・リヴァー」
- 「マイ・フェア・レディ」より ''踊り明かそう''
- 「テネシー・ワルツ」 他
http://www.oek.jp/event/1495-2
■11月7日 (水)19:00 石川県立音楽堂邦楽ホール
洋・邦コラボレーション・コンサート
指揮:井上道義

OEKの前音楽監督・井上道義さんの企画による(チラシを読む限りそうだと思います),「洋・邦コラボレーション・コンサート」が石川県立音楽堂邦楽ホールで行われます。コンサートホールと邦楽ホールという2つのホールを持つ石川県立音楽堂ならではの演奏会といえます。
この演奏会については,井上道義さんが次のようなメッセージを寄せています。
ギリシャ以来続く西欧のアートと同じく,東アジアの日本で長く培われた<お茶の芸術,能楽の芸術>をOEKのメンバーに触媒になっていただき,単なるコラボではない,深いところで結ぶ試みです
これまで,色々な形でクラシック音楽と邦楽のコラボが行われてきたのですが,特に茶道とのコラボは初めてのことです。それと,井上道義さん自身が始めた「是阿観作曲家コンクール」という「本格的な能の新作を世に問う」コンクールの受賞作品が上演されるのも大変楽しみです。演奏会の最初と最後は,クラシック音楽なのですが,ペルトとストラヴィンスキーというのも井上さんならではです。ストラヴィンスキーの「ミューズを率いるアポロ」は,OEKが演奏するのは初めての作品だと思います。個人的には,この作品を聞けるのも大変楽しみです。「音楽の神アポロ」がすべてを繋げてくれるような演奏会になりそうです。各曲の演奏者とパフォーマーは次のとおりです。
- ペルト:タブラ・ラサ ヴァイオリン:山根一仁、アビゲイル・ヤング, プリペイドピアノ:大井浩明,能舞:渡邊荀之助,
点前:奈良宗久
- 若林千春:ゆにわ/しま W-b([是阿観作曲者コンクール2018」優秀者) 独奏フルート:松木さや,
独奏チェロ:細井 唯, 能管:鳳声晴久, 小鼓:藤舎呂英, 大鼓:住田福十郎
- ストラヴィンスキー:ミューズを率いるアポロ
https://ongakudo.jp/event/3012
■11月18日(日) 14:00〜 内灘町文化会館 大ホール
第21回内灘砂丘フェスティバル
指揮:辻博之
毎年この時期に内灘町で行われている,「内灘砂丘フェスティバル」にOEKが登場します。第2部に登場し,ラデツキー行進曲や花は咲くなど,お馴染みの作品が取り上げられます。指揮は辻博之さんです。
- J.シュトラウスT:ラデツキー行進曲
- 菅野よう子:花は咲く ほか
http://www.oek.jp/event/1653-2
http://www.town.uchinada.lg.jp/webapps/www/event/detail.jsp?id=11229
■11月25日(日) 14:00〜 金沢歌劇座
オペラ「リゴレット」
指揮:鈴木織衛,演出:三浦安浩
OEKは,毎年のようにオーケストラ・ピットに入って,有名なオペラ公演に参加しています。今年は,満を持して(個人の感想ですが),ヴェルディの「リゴレット」全曲が金沢歌劇座で上演されます。この作品は,ヴェルディ中期の傑作で,娘を溺愛する父親の悲劇です。
今回の公演では,タイトルロールのリゴレットを,今脂が乗り切っているバリトン,青山貴さんが歌います。相手役のジルダは,この役を得意とするお馴染みのソプラノ,森麻季さん。ジルダが恋慕するマントヴァ伯爵は,昨年の「トスカ」公演にも出演したテノールのアレクサンドル・バディアさん。万全のキャストと言えます。この3名を中心に,北陸で活躍する歌手たちなども加えて,人間の「怒り・恨み・呪い」などの内面のドラマが展開します。
今回の指揮は,OEK専任指揮者の鈴木織衛さんです。鈴木さんの指揮OEKでは,「くるみ割り人形」などのバレエ公演での素晴らしい演奏が記憶に残っていますが,今回のオペラでもOEKならではの音のドラマを期待したいと思います。次のような皆さんが出演します。
- リゴレット:青山貴
- マントヴァ公爵:アレクサンドル・バディア
- ジルダ:森麻季
- スパラフチーレ:森雅史
- マッダレーナ:藤井麻美
- ジョヴァンナ:東 園
- モンテローネ伯爵:李 宗潤
- マルッロ:原田勇雅
- ボルサ:近藤洋平
- チェブラーノ伯爵夫人:原田幸子
- 合唱:金沢オペラ合唱団
http://www.oek.jp/event/1165-2
http://www.kanazawa-arts.or.jp/event/4147
■11月29日(木)19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
第409回定期公演フィルハーモニー・シリーズ 天才ムストネン、母国フィンランドの音楽
指揮・ピアノ:オリ・ムストネン

11月後半の定期公演には,フィンランド出身のピアニスト,指揮者,作曲家オリ・ムストネンさんが初登場します。ムストネンさんは,ピアニストとして国際的に知られていますが,近年は指揮者や作曲家としても活動の場を広げています。今回のプログラムでは,この3つの顔を楽しむことができます。
今回演奏される作品は,OEKが初めて演奏する曲ばかりです。ヒンデミットの「4つの気質」(この曲にはピアノが加わります)以外の作品については,ムストネンの故郷であるフィンランドの作曲家の作品が集められているのが特徴です。
この中で,ムストネン作曲の九重奏曲第2番(弦楽合奏版)は,日本初演です。ラウタヴァーラの作品には「鳥と管弦楽のための協奏曲」と書かれていますが,一体どういう形で鳥の声とオーケストラが共演するのでしょうか?
シベリウスの「ペレアスとメリザンド」組曲は,7月末に石川県立音楽堂コンサートホールでマルク・ミンコフスキさん指揮で全曲が演奏されたドビュッシーのオペラと同じ題材によるものです。その聞き比べも楽しみの一つだと思います。
- ヒンデミット/4つの気質 −ピアノと弦楽オーケストラのための主題と変奏
- ムストネン/九重奏曲 第2番(弦楽合奏版・日本初演)
- ラウタヴァーラ/カントゥス・アルクティクス「鳥と管弦楽のための協奏曲」
- シベリウス/劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」組曲 Op. 46
- シベリウス/アンダンテ・フェスティーヴォ JS34
http://www.oek.jp/event/1053-2
https://ongakudo.jp/ev_oek?ev_id=1053
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