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このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■7月6日(土) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
第417回定期公演マイスター・シリーズ
指揮:マルク・ミンコフスキ,ヴァイオリン:クリストフ・コンツ

7月のマイスター定期公演には,OEKの芸術監督、マルク・ミンコフスキさんが1年ぶりに登場します。この公演は,ドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」全曲の演奏会形式での公演でしたので,「純粋な定期公演」は,本当に久しぶりということになります。
その待望の公演のプログラムですが,かなり意外な選曲でした。プログラムについては,かなり長い期間,未発表状態が続いていたので,あれこれ推測をしていたファンもいると思いますが,ブラームスの交響曲...ではなく,セレナードを予測していた人は皆無だったでしょう。交響曲よりは若い頃に作られた作品で,その健康的な雰囲気には,後年の交響曲とはまた違った魅力があります。「OEKにぴったりの作品」ということでミンコフスキさんが選曲したのだと思います。
次シーズンの定期公演で,ミンコフスキさんは,同じくセレナードの第2番も演奏します。以前,シューマンの交響曲について「2日連続で4曲」演奏したこともありますので,ミンコフスキさんは,「チクルス好き」の方なのかもしれませんね。今後のブラームス・シリーズへも期待をしたいと思います。
もう一つの注目は,ソリストとしてウィーン・フィルの第2ヴァイオリン首席奏者,クリストフ・コンツさんが登場することです。コンツさんは,ミンコフスキさんが創設したレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルでも共演しているということで,ミンコフスキと息の合ったベートーヴェンを聞かせてくれることでしょう
ミンコフスキさんの演奏会の特徴は,「意外性」だと思います。今回はまず選曲面で意外性を感じさせてくれましたが,恐らく,本番でも色々なサプライズが出てくるのではないかと期待したいと思います。や
- ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調, op.61
- ブラームス/ セレナード第1番ニ長調, op.11
詳細
http://www.oek.jp/event/1065-2
この公演と同じプログラムの公演が,東京でも行われます。
7月9日(火)19:00〜 東京芸術劇場コンサートホール OEK東京特別公演
■7月18日(木) 19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
第418回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
指揮:パトリック・ハーン, ピアノ:辻井伸行,トランペット:ルシエンヌ

2018〜2019シーズンの最後となる定期公演フィルハーモニー・シリーズでは,オーストリア、日本、フランスの若い才能が終結します。6月の定期公演以降,ミンコフスキさんを除くと,「OEKと初共演」という指揮者が連続しています。まずは,その指揮者,パトリック・ハーンさんに注目したいと思います。
1995年,オーストリアのグラーツ出身...ということはまだ20代前半。この若さで既にミュンヘン・フィルやバイエルン国立歌劇場などの指揮台に立っているのが驚きですが,今回の公演では,OEKの弦楽セクションと,バルトークのディヴェルティメントとチャイコフスキーの弦楽セレナードを演奏します。若々しい演奏が期待できそうです。
そしてこの公演のもう一つの注目が,若い奏者との共演による,ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番。ピアニストはOEKとたびたび共演しているお馴染みの辻井伸行さん。この曲では,「ピアノ協奏曲」と言いつつ,トランペットも大活躍しますが,今回はフランスの若手トランペット奏者ルシエンヌさんが登場します。
ルシエンヌさんは,1999年生まれということで,ハーンさんよりも若いのですが,既にメジャーレーベルからCDが発売されているなど注目されているアーティストです。OEKとは,昨年のPFUのチャリティコンサートで既に共演していますが,ルシエンヌさん自身,ジャズ・トランペットも学んでいる方いうことで,今回のショスタコーヴィチは,どういう風に演奏するのか大変楽しみです。ショスタコーヴィチが若い時に作った,ユーモアと皮肉が混ざった作品ということで,辻井さんとルシエンヌさんがどのように,この曲と戯れてくれるのか,とても楽しみです。
この公演についてて,定期公演以外に全国ツァーが行われます。辻井さんの人気もあり,どの公演も満席になりそうですが,恐らく,若いアーティストとの共演で,辻井さんの新しい一面を見せてくれるツァーになるのではないかと思います。
- バルトーク/ディヴェルティメント, Sz.113
- ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲第1番ハ短調, op.35
- チャイコフスキー/弦楽のためのセレナード ハ長調, op.48
詳細
http://www.oek.jp/event/1068-2
次のとおり,全国各地公演が行われます。プログラムは2種類(金沢公演がプログラムAです。
プログラムB
チャイコフスキー/弦楽のためのセレナード
ハイドン/トランペット協奏曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番
7月17日(水)19:00 高山市民文化ホール プログラムA
7月19日(金)19:00 東京 サントリーホール プログラムA
7月21日(日)15:00 軽井沢 大賀ホール プログラムA
7月22日(月)14:00 東京オペラシティ コンサートホール プログラムB
7月24日(火)18:30 秋田市文化会館大ホール プログラムB
7月25日(木)19:00 東京エレクトロンホール宮城 プログラムB
7月27日(土)15:00 盛岡市民文化ホール プログラムB
7月28日(日)14:00 リンクステーションホール青森 プログラムB
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