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このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。
OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■2022年10月01日(土) 14:00~ 石川県立音楽堂コンサートホール
第459回定期公演マイスター・シリーズ
出演者:沖澤のどか(指揮),エマニュエル・パユ(フルート)
10月の定期公演には,いま世界的に注目を集めている若手指揮者,沖澤のどかさんが登場します。沖澤さんは,10年ほど前,石川県立音楽堂で行われた井上道義さんによる指揮講習会を受講後,OEKの指揮研究員を務めていたこともあります。石川県ジュニアオーケストラを指揮されたり,色々な経験を積まれたと思いますが,その沖澤さんが大きく成長されて,金沢に戻ってきます。
沖澤さんが注目を集めるようになったきっかけは,2019年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝したことでしょう。その後,今年になってからは,キリル・ペトレンコの代理でベルリン・フィルをしたり,2023年から京都市交響楽団の常任指揮者に就任することが決まったり,2022セイジ・オザワ 松本フェスティバルでモーツァルトの「フィガロの結婚」全曲を指揮されたり...世界的な注目度が高まりました。
今回,もう一つの楽しみは,ソリストとしてベルリン・フィルの首席フルート奏者,エマニュエル・パユさんが登場することです。パユさんは,石川県立音楽堂が開館した頃に金沢に来られたことがありますが(その時は,モーツァルトのフルート四重奏曲の全曲を演奏),OEKとの共演は今回が初めてです。演奏する作品は,OEKとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の共同で委嘱された細川俊夫作曲の新作「セレモニー:フルートとオーケストラのための」。この日の演奏が日本初演となります。似たタイトルの曲としては,武満徹「セレモニアル」を思い出します。こちらは,サイトウ・キネン・オーケストラからの委嘱で,笙とオーケストラのために書かれた作品。今回は,どういうセレモニーなのか期待したいと思います。
そして,沖澤さんとOEKが演奏するのは,ハイドンの交響曲第59番「火事」とストラヴィンスキーのバレエ組曲「プルチネルラ」。ストラヴィンスキーの作品も古いイタリアの音楽を素材として擬古典的なスタイルで書かれていますので,本家とパロディの組み合わせといった感じの,とても面白いプログラムとなります。それにしても...組み合わされる曲がハイドンの59番(聞いたことありません)というのが大胆というか新鮮ですね。「火事」というタイトルは,「大火事」という演劇の幕間音楽として書かれたことにちなんでおり,特に火事をそのものを描写した音楽ではないようです。古典派の音楽を得意とされている沖澤さんが,どういうハイドンとストラヴィンスキーを聞かせてくれるのか大変楽しみです。
- ハイドン/交響曲第59番イ長調, Hob.I-59「火事」
- 細川俊夫/セレモニー:フルートとオーケストラのための(新曲共同委嘱作品(チューリッヒ・トーンハレ管)、日本初演)
- ストラヴィンスキー/バレエ組曲「プルチネルラ」
https://www.oek.jp/event/4567-2
■2022年10月02日(日) 14:00~ こまつ芸術劇場うらら 大ホール
小松定期公演「秋」
出演者:沖澤のどか(指揮),高橋敦(トランペット)
前日の金沢での定期公演に続いて,翌日は小松での定期公演となります。こちらにはパユさんは出演されませんが,その代わりにトランペットの髙橋敦さんが登場します。高橋さんは,OEKのエキストラとしても出演されていますが,ソリストとして登場するのは初めてだと思います。
個人的には,少し前にNHKの音楽番組で特集をしていた「トリトン晴れた海」による「指揮者なしの第9」公演に高橋さんが登場し,リーダーの矢部達哉さんたちと,演奏の解釈について熱心に相談をしていた姿がとても印象的でしたので,勝手に親近感を持っています。
というわけで,OEKファンとしては,土・日連続でOEKを聞くというのも「あり」ではないかと思います。
- ハイドン/交響曲 第59番 イ長調 Hob. I-59 「火事」
- ネルーダ/トランペット協奏曲 変ホ長調
- ストラヴィンスキー/バレエ組曲「プルチネルラ」(1920)
https://www.oek.jp/event/4792-2
■2022年10月09日(日) 14:00~ 四日市市文化会館 第1ホール
四日市公演
出演者:阿部未来(指揮),ケイコ・リー(ヴォーカル),山中千尋(ピアノ)
ケイコ・リー、山中千尋といったジャズのアーティストたちとOEKが共演する公演です。
- ドビュッシー/小組曲
- ガーシュイン(山下康介編)/ラプソディ・イン・ブルー
- ホリデイ&ヘルツォークJr/ドント・エクスプレイン
- ポーター/ナイト・アンド・ディ
- マンシーニ/酒とバラの日々
- 玉置浩二/ワインレッドの心
- マッサー/ザ・グレイテスト・ラヴ・オブ・オール ほか
https://www.oek.jp/event/4885
■2022年10月15日(土) 15:00~ 七尾市文化ホール 大ホール
七尾公演 七尾で楽しくクラシック Vol. 2 ロマン派のはじまり
出演者:石﨑真弥奈(指揮),青島広志(ピアノとお話、構成),石川公美(ソプラノ),原田勇雅(バリトン),鶴見彩(ピアノ)
- ベートーヴェン(青島広志編)/エリーゼのために イ短調 WoO. 59
- ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」~ I. アレグロ
- ベートーヴェン/ロマンス 第2番 へ長調 作品50
- ベートーヴェン/交響曲 第5番 ハ短調 作品67 「運命」 ~ I. アレグロ・コン・ブリオ
- ベートーヴェン/交響曲 第6番 へ長調 作品68 「田園」 ~ I. アレグロ・マ・ノン・トロッポ
- シューベルト/ます D 550
- シューベルト/菩提樹 D 911/5
- シューベルト/楽に寄す D 547
- シューベルト/野ばら D 257
- シューベルト/魔王 D 328
- シューベルト/春への信仰 D 686
- シューベルト/交響曲 第8番 ロ短調 D 759 「未完成」~ I. アレグロ・モデラート
- シューベルト/劇付随音楽「ロザムンデ」D 797~ 間奏曲 第3番
https://www.oek.jp/event/4891-2
■2022年10月16日(日) 14:00~石川県立音楽堂 コンサートホール
MANSAI CREATION BOX ~萬斎のおもちゃ箱~
出演者:野村萬斎(舞),井上道義(指揮)

2016年9月,石川県立音楽堂開館15周年記念 スペシャル・コンサートで,狂言師の野村萬斎さんと井上道義指揮OEKによるラヴェルの「ボレロ」が演じられたことがあります。この時のパフォーマンスは鮮烈で,多くの方の印象に残っていると思います。その「ボレロ」が再演されます。
その時と違う点は,その後,野村萬斎さんが石川県立音楽堂邦楽監督に就任し,井上道義さんの方がOEKの音楽監督を退任されていることです。今回はこのお2人によるトークセッションもありますので,その辺の気持ちの変化などについてもうかがってみたいところです。ボレロ以外では,グリーグ,武満(いつものあのワルツ)に加え,ヨーゼフ・シュトラウスの「天体の音楽」が演奏されます。この曲は,恐らく,井上さんのこだわりの選曲だと思うので,どういう演奏になるのか期待しています。
- 萬斎×道義トークセッション 萬斎ボレロへのプレリュード
- グリーグ/「ペール・ギュント」第1組曲~山の魔王の宮殿にて
- 武満徹/映画「他人の顔」~ワルツ
- ヨゼフ・シュトラウス/ワルツ「天体の音楽」作品235
- ラヴェル/ボレロ
https://www.oek.jp/event/4776-2
■2022年10月20日(木) 19:00~ 石川県立音楽堂 コンサートホール
第460回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
出演:クリスティアン・アルミンク(指揮),伊藤恵(ピアノ)
この公演は,当初,ラルス・フォークトさんが指揮とピアノで登場予定でしたが,9月5日に逝去されたため,指揮がクリスティアン・アルミンクさん,ピアノが伊藤恵さんに交替することになりました。プログラムは当初から変更はありません。
それにしても,公演の約1カ月前の訃報には驚きました。国際的に活躍されていたフォークトさんの指揮とピアノをフルに楽しめる絶好の機会だったので大変残念です。ただし,その代役として登場される2人も大変楽しみです。クリスティアン・アルミンクさんは新日本フィルの音楽として活躍された後,広島交響楽団の指揮者なども務めている,日本では同じみの方。ウィーン生まれでウィーンで勉強された指揮者ということで,どういう解釈を聞かせてくれるのか注目です。
そして,ピアニストの伊藤恵さん。伊藤さんは,かなり以前,OEKと共演したことがあるはずです(岩城さん時代),今回は久しぶりの共演になります。伊藤さんもドイツ音楽を主要なレパートリーとされていますので,年季の入った正統的な演奏を楽しませてくれるのでは,と期待をしています。
- ベートーヴェン/「コリオラン」序曲 作品62
- ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
- モーツァルト/交響曲 第39番 変ホ長調 K. 543
https://www.oek.jp/event/4571-2
■1回目:2022年10月22日(土) 18:00~/ 2回目:10月23日(日)15:00~ 愛知県芸術劇場 大ホール
名古屋公演:和楽器とオーケストラが織りなす『刀剣乱舞-宴奏会-2022』
出演者:三宅一徳(音楽監督・編曲),萩森英明(編曲),山脇幸人(指揮),小湊昭尚(尺八),稲葉明徳(篳篥・篠笛),小山清雄,匹田大智(津軽三味線),三宅礼子(十三絃箏),中井智弥,日原暢子(二十五絃箏),安倍真結(打物(小鼓・締太鼓ほか)),中里ゆきの(和太鼓・打楽器),ゲスト奏者:紺野紗衣,栗山梢(ピアノ),大迫杏子(シンセサイザー),鈴木佐江子,SAK.,日髙悠里(コーラス)
ゲームBGM
「夢現乱舞抄」
「あなたと 私と」
近侍曲:(名古屋公演)蜂須賀虎徹、(全公演共通)三日月宗近、小狐丸、石切丸、にっかり青江、薬研藤四郎、明石国行、蛍丸、蜻蛉切、燭台切光忠、髭切、膝丸、鶴丸国永、御手杵、白山吉光
https://www.oek.jp/event/4888-2
https://www.oek.jp/event/4890-2
https://www.toukenranbu-ensoukai.jp/
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