OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)
2009年2月の演奏会 3月の演奏会 今後の予定 backnumber

■2月8日(日)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
音楽なぞ解き劇場 ぺらぺら「オペラ」笑劇場
第255回定期公演F 指揮=金聖響, ナビゲーター=笑福亭松喬, 脚本・構成=響 敏也


OEKは,過去,いろいろなジャンルとのコラボレーションを行ってきましたが,今回の定期公演ファンタジーシリーズは,「何と」というか「ついに」というか,落語とのコラボです。この発想は私自身も以前から実現したら良いなぁと考えていたものですが,何でも実現してくれるOEKに感謝したいと思います。

落語は,語りの芸能です。「ここは,セヴィリアです」と語ってしまえば,セットがなくても,「ここはセヴィリアなんだ」ということになってしまいます。この柔軟性をオペラに応用し,新たな可能性を探るというのが,今回の狙いの一つだと思います。それと,落語の語り口の親しみやすさをオペラに応用することで,日本人にとっては少々敷居の高いところのあるオペラを身近なものにしようという意図もあると思います。

演奏会は,次の2部から成っています。
  • 第1部 オペラはどこから来たかしら
  • 第2部 60分で丸かじり『フィガロの結婚』

演奏会の脚本・構成は,おなじみの響敏也さんによるもので,第1部でオペラ全般についての紹介があった後,第2部でオペラの代表作として「フィガロの結婚」のハイライトを落語的に取り上げるという趣向です。一見「初心者向き」と思われそうですが,落語には,非常に洗練された芸術的な側面もありますので,オペラ好きが見ても,落語好きが見ても「なるほど,おもしろい」という内容になると期待しています。ちなみに響さんですが,次のページの紹介によると,いろいろと「オペらくご」を書かれているようです。今回はそのサワリ集という感じでしょうか?

http://www.oaa1985.com/vega_profile.html
#全部見てみたい気がします。

今回,ナビゲーターとして登場する笑福亭松喬さんは,上方落語の重鎮ということで,落語ファンにとっても必聴ではないかと思います。演奏の方も...笑いといえば関西ということで,指揮が金聖響さん,歌手は大阪音楽大学オペラ研究室関係の次の方々が出演します。
納谷知佐,,西村薫(井川裕子さんが急病のため変更),田邊織恵,木村孝夫,迎肇聡

(参考ページ)
URLを見て気づきましたが,Syokyo & Seikyoの組み合わせです。今回の公演が成功すれば,「オペらくご」をシリーズ化していって欲しいものです。


2月12日(木)19:00開演(18:30開場)石川県立音楽堂交流ホール
OEK室内楽シリーズ「もっとカンタービレ」第12回 大作曲家の息吹
出演=オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー

OEKの「もう一つ」の定期公演「もっとカンタービレ」シリーズですが,今回は「大作曲家の息吹」と題して,ブラームスとメンデルスゾーンの比較的渋めの作品が取り上げられます。

  • ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番ハ長調op.87(ヴォーン・ヒューズ(ヴァイオリン),ルドヴィート・カンタ(チェロ),鶴見彩(ピアノ))
  • メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第4番ホ短調op.44-2(上島淳子,原三千代(ヴァイオリン),古宮山由里(ヴィオラ),早川寛(チェロ))

OEK団員によるプロデュース&トーク付きの演奏会で,気軽にこだわりの曲を楽しむことのできるシリーズです。回数券を購入してリピーターになるのがお得です。


2月14日(土)14:00開演(13:20開場)石川県立音楽堂コンサートホール
ほくでんバレンタインコンサート
ヴォーカル=カノン,指揮・編曲=渡辺俊幸


毎年この時期恒例のほくでんバレンタインコンサートです。今年は,歌手のカノンさんが登場します。私自身,この方のお名前を聞くのが今回初めてだったのですが,チラシのプロフィールによると,オーストラリアの音楽大学声楽科を卒業後,クラシカル・クロスオーバーのジャンルで活躍されている注目のアーティストとのことです。

2005年のワールドカップ・サッカー最終予選などのイベント等での歌唱で活躍する一方,2008年1月にはNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の挿入歌として「Wings to Fly 翼をください」が放送され,反響を呼んでいます。今回は,この「翼をください」を含め,次のような曲が演奏されます。


  • Wings to Fly 〜 翼をください
  • Time to say goodbye
  • You raise me up
  • Amaizing Grace 他

女子フィギュアスケートのエキシビションで使われるような,甘くロマンティックな曲を堪能できそうです。指揮と編曲は,お馴染みの渡辺俊幸さんです。渡辺さんといえば,「翼をください」のオリジナル版を歌っていた「赤い鳥」のメンバーでしたので,今回の共演のサポート役にはぴったりですね。

なお,北陸電力の本社のある富山市では,「ほくでんふれあいコンサート」が次のとおり行われます。こちらのゲストは,あみんのお二人です。

2月4日(水)19:00開演(18:20開場)富山・オーバードホール
ゲスト=あみん,指揮=渡辺俊幸



2月26日(木)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
近代フランス音楽集
第256回定期公演PH 指揮=ジャン=ピエール・ヴァレーズ,独奏=吉本奈津子(ヴァイオリン)

2月のフィルハーモニー定期公演には,おなじみのジャン=ピエール・ヴァレーズさんが登場します。ヴァレーズさんが登場するのは,2006年11月に行われた第210回定期公演M以来のことです。今回,演奏される曲は,ヴァレーズさん”担当”といっても良い,近代のフランス音楽ばかりです。

  • シャブリエ:田園組曲
  • サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 op.61
  • デュパルク:夜想詩曲「星たちへ」
  • グノー:交響曲 第2番変ホ長調

グノーの交響曲第2番が定期公演で演奏されるのは2回目ですが,それ以外の曲はいずれもOEKが演奏するのは初めてのことです。シャブリエの田園組曲は,以前,アンコールとして組曲中の1曲が演奏されたことがありますが,とても面白い曲だった記憶があります。今回の全曲演奏には,大いに期待したいと思います。

今回のもう一つの注目は,ヴァイオリン独奏の吉本奈津子さんです。吉本さんは,2007年度(第1回)の岩城宏之音楽賞を受賞された方です。その受賞記念公演以来の登場ということになります。前回のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲で非常に丁寧で感動的な演奏を聞かせてくれましたので,今回のサン=サーンスにも期待したいと思います。


その他,以下のような公演を石川県外で行います。

修善寺公演(静岡)2009年 2月21日(土)16:00開演(15:30開場) 修善寺総合会館大ホール 指揮:柳澤寿男 独奏:奥村 愛(ヴァイオリン)

ケイリン福祉コンサート(倉敷)2009年2月22日(日)14:00開演(13:15開場) 倉敷市玉島文化センター 指揮:柳澤寿男,独奏:近藤嘉宏(ピアノ)


2009年4月28日〜5月4日開催 今年のテーマはモーツァルト
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 2001年9月6日開設