■3月1日(日)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール 
                  第6回石川県学生オーケストラ&オーケストラ・アンサンブル金沢合同公演 
                  指揮=シズオ・Z・クワハラ, 管弦楽=金沢工業大学室内管弦楽団,金沢大学フィルハーモニー管弦楽団,北陸大学室内管弦楽団,オーケストラ・アンサンブル金沢 
                   
                   石川県内の大学のオーケストラとOEKの合同演奏会も今回で第6回目となります。新進の指揮者が客演し,OEK単独では演奏できないような大編成の作品をり上げるというスタイルも定着しつつあるようです。今回は,シズオ・Z・クワハラさんの指揮で次のような曲が演奏されます。 
                   
                    ロッシーニ :歌劇「セビリアの理髪師」序曲(学生オーケストラ) 
                    モーツァルト/交響曲第35番「ハフナー」(OEK) 
                    ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 op.47(学生・OEK合同) 
 
                  ショスタコーヴィチの交響曲第5番は,合同公演を含め,OEKが演奏するのは初めてではないかと思います。ショスタコーヴィチを愛する井上道義さんのオーケストラとして,絶好の機会と言えます。シズオ・Z・クワハラさんは,定期公演以外のランチタイムコンサートなどで,OEKに客演したことはありますが,通常のプログラムの指揮で登場するのは,今回が初めてだと思います。OEK公式ホームページの次の記事などを見ると,クワハラさんと学生たちとは意気投合しているようなので,熱い演奏に期待したいと思います。 
                   
                  http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/2009/02/post_126.html 
                   
                   
                   
■3月4日(水)19:00開演(18:30開場)石川県立音楽堂交流ホール 
                  OEK室内楽シリーズ「もっとカンタービレ」第13回 エキサイティングナイト 
                  出演=OEKメンバー, ゲスト=井上道義(指揮) 
                   
OEK団員プロデュースによる室内楽公演シリーズ「もっとカンタービレ」第13回公演は,2月の公演とは正反対に,「どこか不思議な感じ」の曲が並んでいます。 
 
                   バルトーク:コントラスツ 
                   アンドリーセン:呼吸組曲 
                   グルダ:チェロとブラス・オーケストラのための協奏曲 
 
バルトークのコントラスツは,クラリネットが活躍する作品で,以前に聞いたことがありますが,アンドリーセンの曲もグルダの曲も滅多に演奏されない曲だと思います(と書いているうちに思い出してきたのですが,アンドリーセンの曲は,21世紀美術館で一度演奏されたことのある管楽アンサンブル用の曲のような気がしてきました。)。グルダの曲も「ブラス・オーケストラの」という肩書きが付いていますので,今回は管楽器中心の公演と言えそうです。 
 
                  グルダといえば,今は亡きウィーンの名ピアニストですが,ジャズ好きのピアニスト・作曲家としても有名でした。今回演奏される協奏曲もジャズの雰囲気を持った,相当型破りの作品のようです。今回は,井上道義さんもゲスト出演されるようですが,OEKメンバーとのトークの方も楽しみです。 
                   
                   
                   
■3月6日(金)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール 
                  神尾真由子初登場! 
                  第257回定期公演M 指揮=井上道義 独奏=神尾真由子(ヴァイオリン) 
                   
                   3月の定期公演Mには,井上道義音楽監督が登場します。今回の注目は,若手ヴァイオリニスト神尾真由子さんとOEKの初共演です。神尾さんは,過去,いしかわミュージックアカデミーの受講生として金沢に来られたことはありますが,OEKとの共演は初めてです。その後,チャイコフスキー国際コンクールで優勝し,ソロのCDも発売されるなど,活躍の場を広げていますが,一種「里帰り公演」と言えそうです。 
                   
                  今回は,ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番が演奏されます。昨年夏のいしかわミュージックアカデミーの時期に行われたリサイタルでの演奏は,大変熱い演奏でしたので,今回のブルッフにも大いに期待したいと思います。 
 
                  その他,次のような曲が演奏されます。ハイドンは,近年,井上さんが積極的に取り上げている作曲家で,ビゼーの方は井上さんお得意のドラマのための音楽です。どちらも個性的な演奏を聞かせてくれるのではないかと思います。 
 
                   ハイドン:交響曲第100番ト長調「軍隊」Hob.T-100 
                   ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 op.26 
                   ビゼー :劇音楽「アルルの女」組曲 から 
 
なお,今回の定期公演ですが,東京と名古屋でも同様のプログラムで演奏会が行われます。その後,三重県の川越町でも演奏会が行われますが,こちらには,奥村愛さんと辻井伸行さんがソリストとして登場します。 
 
                  東京公演 3月8日(日)14:00開演 サントリーホール 
                  第30回名古屋定期公演 3月11日(水)19:00開演 愛知県芸術劇場コンサートホール 
                  川越町公演(三重) 3月13日(金)18:30開演 川越町あいあいホール 指揮=井上道義 独奏=奥村愛(ヴァイオリン),辻井伸行(ピアノ) 
                   
                   
                   
■3月15日(日)@10:30開演(10:00開場) A13:30開演(13:00開場) 石川県立音楽堂コンサートホール 
                  音楽堂にあつまれ!0歳児からの クラシック for キッズ 
                  出演=OEK金沢メンバー,お話=太郎田真理,バレエ=横倉明子バレエ教室 
                   
                   石川県立音楽堂では,定期的に「0歳児でも入場可」の演奏会を行っています。これまでは吹奏楽の公演が多かったと思うのですが,今回はOEKを中心としたメンバーによる演奏会が行われます。演奏されるのは,サン=サーンスの「動物の謝肉祭」とレオポルド・モーツァルトの「おもちゃのシンフォニー」などです。ナレーションが入ったり,バレエが入ったりと,いろいろと趣向の凝らされた公演になりそうです。 
 
                   サン=サーンス:動物の謝肉祭 
                   レオポルト・モーツァルト:おもちゃのシンフォニー 
 
                  入場料金は,500円で2歳以下のお子様は無料ということで,小さなお子さんと一緒に生でクラシック音楽を聞きたいというお父さんお母さんにぴったりの演奏会です。 
                   
                   
                   
■3月17日(火)18:30開演(18:00開場)北國新聞赤羽ホール 
                  OEK赤羽ホール室内楽シリーズ第3回公演 マイケル・ダウス with OEKメンバーズ 
                  出演=マイケル・ダウス(ヴァイオリン),OEKメンバー,黒瀬恵(チェンバロ) 
                   
                   昨年の夏に北國新聞赤羽ホールが完成して以来,OEKメンバーによる室内楽公演が何回か行われてきましたが,今回の公演は,室内楽というよりは弦楽オーケストラといった編成による公演です。リーダーは,OEKの首席客演コンサートマスターのマイケル・ダウスさんで,次のような曲目が演奏されます。 
 
                   ヴィヴァルディ:「四季」全曲 
                   ピアソラ:オブリビオン,ブエノスアイレスの春,ブエノスアイレスの秋 
 
同じような構成による定期公演が数年前に行われたことがありますので,その再演のような形になります。ただし,今回はピアソラの「ブエノスアイレスの四季」の方は全曲演奏されないのではないかと思います。 
 
チケットについては,OEK定期会員向けの割引もあります(石川県立音楽堂チケットボックスのみでの取り扱い)。 
                   
                   
                   
■3月21日(土祝)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール 
                  イギリス音楽の系譜 
                  第258回定期公演PH 指揮=尾高忠明, 独奏=小菅 優(ピアノ) 
                   
                   3月末,年度末に行われる定期公演PHには,おなじみの尾高忠明さんが登場します。尾高さんは,BBCウェールズ交響楽団の指揮者として活躍されていたこともありますが,今回は,チラシのサブタイトルにもあるようにイギリスの作曲家やイギリスに関連のある次の作品が取り上げられます。 
 
                   パーセル:歌劇「ディドとエネアス」組曲 
                   モーツァルト:ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調 K.382 
                   ブリテン:ピアノ、弦楽四重奏と弦楽合奏のための「若きアポロ」op.16 
                   ディーリアス:小管弦楽のための2つの小品 
                   ハイドン:交響曲 第104番 ニ長調「ロンドン」Hob.T-104 
                   
                  モーツァルトの曲だけはイギリスに関係ない感じですが,パーセル,ハイドン,ディーリアス,ブリテンにイギリス音楽の系譜をたどることができます。 
 
                  今回のもう一つの注目は,若手ピアニストの小菅優さんが登場することです。小菅さんは1年ほど前,ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団と共に石川県立音楽堂で演奏会を行っていますが,OEKの定期公演に登場するのは今回が初めてです。10代の頃から世界的な活動を続けて来られた小菅さんが,どういアプローチでブリテンとモーツァルトの演奏を聞かせてくれるか楽しみにしたいと思います。 
 
                  なお,尾高さんと小菅さんをゲストに招いての「池辺晋一郎の超クラシック放談!音楽堂アワー」が演奏会前日の3月20日(金)19:00から音楽堂の交流ホールで行われます。 
 
                   
                   
                  ■3月31日(火)18:30開演(17:45開場)石川県立音楽堂コンサートホール 
                  OEKウェルカムスプリングコンサート:オーケストラの日コンサート 
                  指揮=山田和樹,鈴木織衛,ナビゲータ=池辺晋一郎 
                   
                  数年前から3月31日は,「ミミにいちばん」ということで「オーケストラの日」ということになっています。それにちなんで全国各地のオーケストラがこの日周辺に演奏会を行ています。金沢では,OEKウェルカムスプリングコンサートと題して,OEKと地元のオーケストラが次々と登場する演奏会が行われます。全体の構成は次のとおりとなっています。 
 
                  第1部 石川県ジュニアオーケストラ(指揮:鈴木織衛) 
                  第2部 金沢ジュニア合奏団,金沢辰巳丘高等学校管弦学部 
                  第3部 オーケストラ・アンサンブル金沢(指揮:山田和樹) 
                   
高校生以下の子どもたちがどういう音楽を聞かせてくれるのか期待しましょう。ちなみに,全国的には次のような公演が行われるようです。 
 
「オーケストラの日2009」各地のオーケストラの取り組み 
                  http://www.orchestra.or.jp/orchestraday2009/others.html 
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