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                  | ■7月9日(金)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール 第284回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
 指揮=高関健, 独奏=渡辺玲子(ヴァイオリン)
 
 
  7月の定期公演には,高関健さんが登場します。高関さんは,過去数回OEKを指揮されていますが,石川県立音楽堂での定期公演に登場するのは,意外なことに今回が初めてのようです(2006年に一度,「国際舞台で活躍するアーティストたち」という公演で指揮されていますが)。高関さんについては,プロ中のプロの実力派指揮者という印象があるのですが,今回演奏される,プログラムからもそういう雰囲気が漂ってきます。 
 まず,クルト・ワイルの交響曲第2番ですが,恐らく,OEKのみならず,国内で演奏される機会自体非常に少ない作品なのではないかと思います。ワイルといえば,「三文オペラ」の中の「マック・ザ・ナイフ」の印象しかないのですが,調べてみると,ハイドンの交響曲を思わせるような明快な作品とのことです。その点で,最後に演奏される,ハイドンの交響曲第90番とペアになる選曲と言えます。ハイドンの交響曲の方は...仕掛けがあります。この曲は,一度,定期公演で演奏されていますが,ここでは種明かしはしないでおきましょう。
 
 そして,その間に演奏されるのが,渡辺玲子さんをソリストに招いてのバーンスタインのセレナードです。この曲は,OEKは比較的よく演奏しています。「小学生だった五嶋みどりさんが弦を切りながら演奏した曲」として知られている曲ですが,渡辺さんはどういうアプローチを聞かせてくれるでしょうか?渡辺さんが音楽堂に登場するのも今回が初めてです。今年になって,竹澤恭子さん,漆原朝子さんと渡辺さんと同世代のヴァイオリニストが音楽堂に登場しましたが,その比較も楽しみですね。
 
 (参考サイト)
 渡辺玲子公式ウエブ・サイト http://www.reikowatanabe.com/
 
 
 ■7月18日(日)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
 第285回定期公演ファンタジー・シリーズ
 指揮=鈴木織衛, 唄=菅原洋一, 奥田晶子
 
 
  菅原洋一さんと奥田晶子さんをゲストに招いてのファンタジー公演は,「パリで出逢う:タンゴ,シャンソン 愛の響き」と題して,「奥様お手をどうぞ」「カミニート」「愛の讃歌」といったタンゴ,シャンソンの名曲が歌われます。菅原さんは,50年を越すキャリアをお持ちですが,タンゴはその原点となるレパートリーです。円熟の歌を楽しむことができそうです。 
 一方,シャンソンの方は,奥田晶子さんの担当です。奥田さんも歌手生活25年を越えるベテラン歌手です。ただし,私自身はお名前を聞くのが今回が初めてでした(すみません)。私は,日頃,シャンソンを聞く機会はないのですが,日曜の午後をゆったりと楽しんでみたいと思います。
 
 ちなみに,7月14日はフランスの革命記念日で,日本では「パリ祭」と呼ばれたりしています。時節的にもぴったりの演奏会といえそうです。指揮は,おなじみの鈴木織衛さんです。指揮だけではなく,お二人から楽しいお話を引き出してくれるのではないでしょうか。
 
 (参考サイト)
 菅原洋一オフィシャルサイト http://www.sugawara-yoichi.com/
 シャンソン歌手,奥田晶子公式ホームページ http://homepage2.nifty.com/akiko_okuda/
 
 
 ■7月21日(水)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
 日本・コソボ国交樹立記念文化交流特別演奏会「平和への祈り」
 コソボ・フィルハーモニー交響楽団&オーケストラ・アンサンブル金沢合同公演
 指揮=柳澤寿男, お話:石田ひかり,合唱:北陸聖歌合唱団
 
 
  毎年12月に,ヘンデルの「メサイア」だけを歌ってきた北陸聖歌合唱団ですが,今回はモーツァルトの「レクイエム」に挑戦します。指揮は,数年前に「メサイア」の指揮者として登場した柳澤寿男さんです。その時の共演がきっかけとなって,今回の特別公演が実現したのではないかと思います。 
 この公演ですが,「日本・コソボ国交樹立記念」ということで,柳澤さんが首席指揮者を務めるコソボ・フィルとOEKとの合同公演になっている点も注目です。コソボという国については,新聞やテレビでの報道によって「紛争の国」という印象が大きいと思いますが,今回の公演は,コソボという国を知るためのきっかけになるのではないかと思います。今回,レクイエム以外にバルトン・ベチリ,バキ・ヤシャリという,滅多に演奏されることのない作曲家の作品も演奏されます。その他,女優の石田ひかりさんが登場する,というのも楽しみですね。
 
 
 
                    モーツァルト/レクイエム ニ短調 K.626
                    バルトン・ベチリ/弦楽と打楽器のための“スピリット・オブ・トラディション”
                    バキ・ヤシャリ/弦楽とティンパニのための“LOTTAPACE”
                   独唱者は次の皆さんです。志田さん以外は,石川県にご縁のある方ばかりです。
 独唱:木村綾子(ソプラノ),小泉詠子(メゾソプラノ),志田雄啓(テノール),安藤常光(バリトン),
 
 (参考サイト)
 指揮者柳澤寿男後援会ホームページ http://www.geocities.jp/puntadarco/
 
 
 ■7月23日(金)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂邦楽ホール
 オーケストラ・アンサンブル金沢 室内オペラシリーズ オペラ「注文の多い料理店」・「河童譚」
 指揮:宮嶋秀郎,公演監督(演出):安藤常光
 
 
  石川県立音楽堂邦楽ホールでは,小編成のオーケストラと邦楽ホールならではの設備を生かした「室内オペラ」を時々上演してきました。前回は,林光さんの「あまんじゃくとうりこひめ」が上演されましたが,今回も日本の童話を題材とした作品が上演されます。 
 上演されるのは宮澤賢治の童話「注文の多い料理店」と民話を題材にした「河童譚(かっぱたん)」の2作品です。どちらもわかりやすい内容と親しみやすい日本語で,どなたでも楽しめるような内容になっているようです。キャストは次のとおりです。地元の声楽家が大勢出演するのも注目です。
 
 
 
 オペラ「注文の多い料理店」
 紳士A(テノール):与儀巧/ 紳士B(バリトン):大川博
 語り手1(ソプラノ):朝倉あづさ/ 語り手2(メゾソプラノ):長澤幸乃
 語り手3(アルト):安藤明根
 
 オペラ「河童譚」
 お花(ソプラノ):稲垣絢子/ おっ母さん(アルト):直江学美
 与作(テノール):与儀巧/ 河童河太朗(バリトン):安藤常光
 
 
 ■8月20日(金)18:30開演(17:45開場)石川県立音楽堂コンサートホール
 夏休みコンサート:朝日親子サマースペシャル
 指揮=鈴木織衛,出演=石川県ジュニアオーケストラ、OEKエンジェルコーラス、オーケストラ・アンサンブル金沢
 
 
  毎年夏休みに行われている,石川県ジュニアオーケストラ,OEKエンジェルコーラスとOEKのジョイント・コンサートですが,今年からは,名称が「夏休みコンサート」と変更されました(この方がシンプルで分かりやすくて良い気がします)。年に一度のサマー・スペシャルということで,今年も子供たちとOEKの合同演奏で次のような曲が演奏されます。指揮は,お馴染みの鈴木織衛さんです。 
 ビゼー/歌劇「カルメン」より
 山本直純/管弦楽と児童合唱のための「えんそく」
 倉知竜也編曲/ディズニーメドレー
 シューベルト/劇音楽「ロザムンデ」序曲
 ヨハン・シュトラウス2世/ワルツ「美しく青きドナウ」
 
 
 
 ■8月22日(日)18:00開演 石川県立音楽堂交流ホール
 もっとカンタービレ第22回 いしかわミュージックアカデミーとのジョイントコンサート
 
 今回のもっとカンタービレシリーズは,神尾真由子さんをはじめとした,いしかわミュージックアカデミー(IMA)の講師とOEKとの豪華夢の共演となります。
 
 
 
                    パガニーニ:24のカプリース抜粋  神尾真由子(ヴァイオリン)
                    ブラームス:クラリネット五重奏曲 遠藤文江(クラリネット),IMA&OEKメンバー
                    シユーマン:ピアノ五重奏曲 チュンモ・カン(ピアノ),レジス・パスキエ,神尾真由子(ヴァイオリン),原田幸一郎(ヴィオラ),毛利伯郎(チェロ)
                   
 ■8月26日(木)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
 いしかわミュージックアカデミー日本海交流コンサートwithOEK
 指揮=井上道義,ヴァイオリン=シン・ヒョンス、正戸里佳、クララ=ユミ・カン、鈴木愛理、青木尚佳、 松本紘佳,インモ・ヤン
 
 
  毎年8月に金沢市で行われているいしかわミュージックアカデミー(IMA)ですが,井上道義さんが関わるようになり少しずつ変化してきているようです。日本海交流コンサートと名付けられた今回の演奏会も大変楽しみな内容となっています。今回は次のような曲が演奏されます。 
 1)マウラー/4本のヴァイオリンのための協奏曲
 2)バルトーク/弦楽のためのディベルティメントより
 3)ラヴェル/ツィガーヌ
 4)サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソ
 5)サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
 6)モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第4番
 
 IMAが始まって10年以上になりますが,その出身者の中から国際的なコンクールで優秀な成績を収めるアーティストが続々と出ています。特にヴァイオリン部門が素晴らしいのですが,今回は,そういったアーティストが勢揃いします。次のような「すごい」皆さんです。若く優秀なヴァイオリニストがこれだけ集まる演奏会も珍しいのではないかと思います。
 
 
 
                    *奏者の後のカッコは演奏曲の番号シン・ヒョンス(6):ハノーファー国際コンクール2位,ロン・ティボー国際コンクール1位
                    正戸里佳(3):パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール第3位
                    クララ=ユミ・カン(4-5):ハノーファー国際コンクール2位,仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門1位
                    鈴木愛理(1):ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール2位
                    青木尚佳(1):日本音楽コンクール1位
                    インモ・ヤン(1):クロスターシェーンタール国際ヴァイオリンコンクール第3位
                    松本紘佳(1):全日本学生音楽コンクール小学校の部全国大会1位
                   
 2曲目のバルトークは,OEKとIMA受講生の合同演奏となりますが,これもまた楽しみです。
 
 その他,IMA関連では,次のような演奏会が行われます。
 8月21日(土)15:00- IMAライジングスターコンサート2010 石川県立音楽堂交流ホール
 8月22日(日)18:00- もっとカンタービレジョイントコンサート 石川県立音楽堂交流ホール
 8月25日(水)10:00- マスタークラス受講生発表会 石川県立音楽堂交流ホール+邦楽ホール
 
 (参考)いしかわミュージックアカデミー公式サイト
 
 
 
 ■8月29日(日)14:00開演(13:30開場) 富山市大山文化会館
 大山公演(富山)
 指揮:山下一史 合唱:合唱団おおやま
 
 フォーレ :レクイエム ニ短調 op.48(ジョン・ラター編曲)
 レスピーギ:リュートのための古代舞曲とアリア第3番 ほか
 
 詳細は次のページをご覧ください。 http://ww2.ctt.ne.jp/~ohyama/
 
 
 
 ■8月30日(月) 18:30-20:30 (18:00 開場)
 第2回井上道義による指揮者講習会優秀者によるリレーコンサート
 
 指揮者講習会の優秀者が金沢大学フィルハーモニー管弦楽団とオーケストラ・アンサンブル金沢を指揮するリレーコンサートです。
 
 その他,指揮講習会のスケジュールはこちら→ 第2 回 井上道義による指揮者講習会 日程
 
 
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