2002年1月の演奏会から

■1月15日(火) 第112回定期公演M:ニューイヤーコンサート2002
リーダー=マイケル・ダウス
1月の公演マイケル・ダウスさんの弾き振りによるニューイヤーコンサートはすっかり新春の恒例行事となりました。今年も例年どおり行われます。取り上げられる曲は,こうもり序曲ウィーン気質,皇帝円舞曲,ウィーンの森の物語アンネン・ポルカ,新ピツィカート・ポルカ,狩にて...と例年以上に有名曲が並んでいる感じです。前半では,ロジャー・ベネディクトさんのヴィオラとダウスさんのヴァイオリンでモーツァルトの協奏交響曲が演奏されます。この曲は11月の定期でも演奏されたばかりですので,聞き比べということになります。ヴィオラのベネディクトさんは,イギリスの方で,OEKの首席ヴィオラ奏者(客演)です。
■1月26日(土) 第113回定期公演PH リーダー=安永徹

1月の定期公演は,図らずも(それとも意図的に?)指揮者なしでコンサート・マスターの弾き振りによる公演が続きます。こちらのリーダーは,ベルリン・フィルのコンサート・マスターの安永徹さんです。OEKと共演するのは初めてのことです。ダウスさんもかつてベルリン・フィルにいらっしゃったことがありますから,1月の公演は,何かと因縁があるようです。

演奏される曲は,ハイドンのヴァイオリン,ピアノ,弦楽のための二重協奏曲,モーツァルトのディヴェルティメントK.137ベートーヴェンの英雄交響曲の3曲です。当初は,ベルクの曲が予定されていたようですが,ハイドンに変更になりました。結果として,ウィーン古典派の3人の大作曲家の曲が並ぶことになりました。

メインの英雄は,先日のサイモン・ラトル指揮ウィーン・フィルの金沢公演でも演奏された曲ですが,ラトルが常任指揮者に就任するベルリン・フィルのリーダーの弾き振りによる演奏がどのようなものになるか,非常に興味のあるところです。ハイドンの曲はあまり知られていない曲です。ピアノは,安永さんのご夫人の市野あゆみさんです。息の合った共演となることでしょう。