2004年12月の演奏会から OEKが登場する金沢周辺で行なわれる演奏会

12月3日(金),12月7日(火)19:00〜 石川厚生年金会館
カルメン&ボレロ 指揮=ルドルフ・ヴェルテン
2004年12月の演奏会今年のOEKの12月の演奏会は,バレエ公演が2つとクリスマスの雰囲気のコンサートが1つということで,通常の月とは少し違った感じのプログラムが並んでいます。

まず,ヴィースバーデン歌劇場バレエ団と共に,カルメン&ボレロを上演します。ボレロはラヴェル作曲の有名なバレエですが,今回はビゼーのカルメンの後にボレロをくっつける,という独創的な形で上演されるようです。このアイデアを考えたのは,今回の演出・振付のベン・ファン・コウヴェンベルクさんです。コウヴェンベルクさんは昨年OEKが上演した「白鳥の湖」の演出も行っていましたので,金沢のバレエ関係者にとってはお馴染みの方と言えそうです。

今回,このボレロが演奏されることもあり,OEKの編成が通常より大きくなります。生演奏の伴奏によるバレエ付きのボレロを見るのも,金沢では大変珍しいことです。大いに期待したいと思います。

※同様の公演は富山のオーバードホール(12月6日),東京のオーチャード・ホール(12月5日)でも行われることになっています。[→参考ページ

12月15日(水)19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
第172回定期公演F ゲスト=サーカス 指揮=榊原栄
12月のコンサート
12月のファンタジー公演は,クリスマス・ディナー・ショーのような雰囲気になりそうです。ゲストとして男女4人組のコーラス・グループ,サーカスの皆さんが登場します。デビュー25周年を迎え,ますます充実した活動をされています。

ちなみにこのサーカスですが,デビュー当初は,3人姉弟と従姉という組み合わせでしたが,現在は3人姉弟と次男の嫁という組み合わせになっています。いずれにしても血縁関係にあるグループならではの息の合ったハーモニーを楽しめそうです。演奏されるのは次のような曲目です。

Mr.サマータイム/アメリカン・フィーリング/花のワルツ/ホワット・ア・ワンダフル・ワールド/鳥になれ 他

■12月24日(金)18:30〜 石川県立音楽堂コンサートホール
音楽堂バレエ「くるみ割り人形」 指揮=ジャン=ルイ・フォレスティエ
くるみ割り人形
クリスマスの定番といえば,くるみ割り人形です。OEKは数年前に一度,この作品を上演していますが,12月に上演するのは今回が初めてです。このバレエは,まさにクリスマス・イブの夜のお話ですので,12月24日に上演するには最適の作品といえます。

今回は,ドイツ・マグデブルク歌劇場バレエ団のソリストが登場します。上旬のボレロ&カルメンはヴィースバーデン歌劇場のバレエ団による公演でしたので,今年の12月はドイツのオペラ・ハウスのバレエ団の競演ということになります。演出・振付はマグデブルク歌劇場バレエ団の監督のイレーネ・シュナイダーさんです。

このマグデブルク歌劇場のバレエ団は,昨年の「アイーダ」公演で金沢に一度来ています。この時はオペラの中のバレエでしたので,今回はより本領を発揮できるのではないかと思います。

今回はマグデブルク歌劇場バレエ団のソリストに加えて,地元のバレエ団の選抜メンバーも登場します。この踊りにも注目したいと思います。

※同様の公演は12月26日(日)に福井のハーモニーホールでも行われます。

■12月31日(金)21:30〜24:30 石川県立音楽堂コンサートホール
カウントダウンコンサート2004/2005 指揮=ジャン=ルイ・フォレスティエ
今年の大晦日も毎年恒例のカウントダウンコンサートが行われます。例年どおり世界各国からのゲストと地元音楽家が大勢登場します。特別大編成のOEKと歌手たちによるオペラ・アリアなどを中心に華やかなステージが繰り広げられることでしょう。

ピアノ:宮谷理香,ヴァイオリン:西沢和江,フルート:田代真佐子,オルガン:黒瀬恵,ギター:太田真佐代
ソプラノ:マルセラ・セルノ,アルト:鳥木弥生,テノール:ミヒャエル・パプスト,バス:ソンドン・クォン, 民謡:加賀山紋 他

演奏されるのは次のような曲です。
ビゼー:歌劇「カルメン」からビゼー:「アルルの女」から/ロドリーゴ:アランフェス協奏曲/グリーグ:ピアノ協奏曲からクライスラー:愛の喜び,愛の悲しみ,美しきロスマリン蘇州夜曲冬のソナタ 他

ちなみに同じ時間帯,岩城宏之さんは...東京でベートーヴェンの交響曲全9曲を1人で連続して指揮する,という"無謀な企画"に挑戦中です。こちらのご健闘もお祈りしましょう。