2005年2月の演奏会から OEKが登場する金沢周辺で行なわれる演奏会

2月4日(金)18:30〜(開場17:45) 石川県立音楽堂コンサートホール
マタイ受難曲
第175回定期公演PH 指揮&詠唱=ペーター・シュライヤー

※開演時間がいつもと違いますのでご注意下さい。
2005年2月の演奏会 「無人島に持っていく1曲は?」という質問があったときによく出てくるのがこのマタイ受難曲です。バッハの代表作であるだけでなく,西洋音楽史を代表する1曲です。今回,指揮及び福音史家役で登場するのがペーター・シュライヤーさんです。シュライヤーさんは現代を代表するベテラン・テノールで,カール・リヒター指揮のマタイ受難曲の2回目の録音をはじめとして,現代を代表する福音史家役として知られています。シュライヤーさんの福音史家役を聞く機会は,今後少なくなってくると思いますので今回のOEKとの共演は大変貴重なものになるのではないかと思います。

このマタイ受難曲ですが,金沢で全曲演奏されるのは今回が初めてのことだと思います。その意味でも石川県の音楽史に残る演奏会になることでしょう。マタイ受難曲は冒頭の長大な合唱をはじめとして合唱団が重要な役割を果たします。今回登場するのはおなじみのOEK合唱団OEKエンジェルコーラスです。宗教音楽の専門家である佐々木正利さんの指導の下,厳しい練習を続けてきたのではないかと思います。その成果に期待したいと思います。

その他,次のようなソリストが登場します。ソプラノ:クリスティーナ・ランズハマー ,メゾソプラノ:シュテファニー・イラニ,テノール:アレクサンダー・ユデンコフ ,バスバリトン:エグベルト・ユングハンス,バリトン:ヨッヘン・クプファー  

2月6日(日)14:00〜(開場13:00) 松任市民会館ホール
白山市の第9 指揮=大賀典雄
2005年2月の公演 2005年2月1日に町村合併で白山市という新しい市が石川県加賀地方に誕生します。それを祝ってベートーヴェンの第9交響曲が演奏されます。1990年に旧東・西ドイツが統一された時にも第9は歌われましたので,今回の合併祝いにはぴったりの選曲です。

指揮をするのは元ソニー社長・会長でOEKをたびたび指揮されている大賀典雄さんです(ちなみに大賀さんは,ベルリンにソニー・センターがオープンした時にベルリン・フィルを指揮して第9を演奏しています)。独唱者は次の方々です。ソプラノ:三原美文,メゾ・ソプラノ:西畑賀世,テノール:小林正夫,バリトン:三原剛

合唱は,この日のために約1年に渡って練習を重ねてきた200名を超える市民による合唱団「白山市誕生記念合唱団(合唱指揮:山瀬泰吾)」です。この演奏会も記念すべき演奏会になりそうです。

2月10日(木)19:00〜(開場18:30) 石川県立音楽堂コンサートホール
ほくでんバレンタインコンサート ゲスト=森山良子,指揮=森口真司
2005年2月の公演 2月にはファンタジー定期も行われますが,それとは別に「ほくでんバレンタインコンサート」として,森山良子さんとOEKがはじめて共演する演奏会も行われます。森山さんの素晴らしい歌唱力には定評がありますが,その歌声とともに軽妙なトークも楽しめる演奏会になるのではないかと思います。

歌われるのはさとうきび畑,この広い野原いっぱい(森山さんのデビュー曲),涙そうそうなどの代表曲です。監修が,前田憲男さんということですので,恐らく,それ以外にジャズ・ナンバーも歌われるのではないかと思います。

2月17日(木)19:00〜(開場18:15) 石川県立音楽堂コンサートホール
金沢の冬に贈る歌
第176回定期公演F 歌=白鳥英美子,指揮・編曲=渡辺俊幸
2005年2月の定期公演 2月のファンタジー公演には,白鳥英美子さんが登場します。白鳥さんは,1969年トワ・エ・モアとしてデビュー以来息長く活動されています。今回は,空よ,虹と雪のバラードといったおなじみの歌に加えHere there and everywhereなどが歌われます。透明な歌声を堪能できそうです。

今回は,白鳥さんとの共演以外に,冬のソナタ,新選組!,砂の器王様のレストランプロジェクトXといったテレビ番組のテーマ曲集が渡辺俊幸さんの指揮・編曲で演奏されます。こちらの方も楽しみです。

(参考)白鳥英美子公式HP:http://www.infortech.co.jp/es/

2月20日(日)15:00〜(開場14:30) 石川県立音楽堂コンサートホール
西本智実バレンタインコンサート 指揮=西本智実
2005年2月の公演 2004年5月からチャイコフスキー財団・ロシア交響楽団の芸術監督・首席指揮者を務めている西本智実さんがOEKに客演します。西本さんは数年前,OEKを指揮したことがありますが,その時は「利家とまつ」の音楽が中心でしたので,クラシック音楽を中心とするプログラムでOEKを指揮するのは今回が初めてのことです(北國新聞社関係のコンサートで別に登場したことはあるようですが)。

演奏されるのは,チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」の音楽からチャイコフスキー:交響曲第4番などです。お得意のロシア音楽ということで西本さんの本領が発揮されるのではないかと思います。特に交響曲第4番は,OEKが演奏するのは今回初めてだと思います。特別大編成での演奏ということで,迫力のある演奏を楽しめそうです。

なお,この演奏会には,中井美穂さんが司会者として登場します。華やかな雰囲気を持つ西本さんと併せて,バレンタイン・デーにふさわしいステージになりそうです。

2月23日(水)17:30〜(演奏会は19:00から) 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢&石川県学生合同管弦楽団合同公演  指揮=森口真司
2005年2月の公演 昨年2月,OEKと石川県内の大学オーケストラのメンバーとが合同でハイドンの交響曲を演奏しましたが,今年もまた同様の合同演奏会が行われます。今回はドヴォルザークの新世界交響曲が演奏されます。指揮はOEK専属指揮者の森口真司さんです。

新世界交響曲はクラシック音楽の中でもいちばん有名な曲の一つですが,編成的にはOEK単独で演奏できない曲ですので今回の演奏はOEKファンにとっても嬉しい機会です。なお,今回合同演奏に参加する大学オーケストラは次の3団体です。北陸大学室内管弦楽団,金沢工業大学管弦楽団,金沢大学フィルハーモニー管弦楽団。 その他,OEK単独でエグモント序曲も演奏されます

この演奏会に先立って,アグネス・チャンさんによって「みんな地球に生きるひと」という講演が行われます。スケジュールは次のとおりになります。

17:30〜記念講演/アグネス・チャン
19:00〜ベートーヴェン:エグモント序曲(OEK単独の演奏)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」(OEKと石川県学生合同管弦楽団合同演奏)

幕間には黒瀬恵さんによるパイプオルガン演奏も行われます。