ちなみに,OEKは,ラ・フォル・ジュルネ金沢終了後,5月5日(火・祝)に東京に移動し,東京国際フォーラムで行われる,本家,ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにも登場します。
12:15〜 東京国際フォーラムC 井上道義指揮
バッハ(ウェーベルン)/6声のリチェルカーレ,ブランデンブルク協奏曲第3番,管弦楽組曲第3番
■5月13日(水)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
第260回定期公演ファンタジー・シリーズ
実力と華を備えたヴォーカリスト
歌=布施 明,指揮=鈴木織衛
ラ・フォル・ジュルネ金沢直後の定期公演は,モーツァルトからがらりと趣きを変えて,布施明さんが出演するファンタジー公演です。布施さんといえば,その輝きのある声と堂々とした歌で日本を代表するポップス歌手として長年活躍されています。今回は,数あるヒット曲の中から次のような曲が歌われます。
シクラメンのかほり
霧の摩周湖
マイ・ウェイ 他
1970〜80年代に掛けての歌謡曲やテレビの歌番組の黄金時代に浸っていた私のようなものにとっては,布施さんの軽妙なトークも楽しみです。指揮者は,お馴染みの鈴木織衛さんです。きっと,豪華で洒落た感じのコンサートになることでしょう。
4月の定期公演パンフレットには,「「シクラメンのかほり」のヒットの後,実際には香りがほとんどなかったシクラメンの品種改良がされた」というエピソードが紹介されていましたが,とても面白い話ですね。
■5月16日(土)19:00開演(18:30開場)石川県立音楽堂交流ホール
OEK室内楽シリーズ「もっとカンタービレ」第14回 2009聴きたい作曲家はコレ!生誕・没後記念特集
出演=オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー
OEK室内楽シリーズ「もっとカンタービレ」も3年目に入ります。ますます,好調といったところですが,今回は今年生誕200年のメンデルスゾーン,没後50年のマルティヌー(意外に最近までご存命だったのですね)をはじめ,3人の作曲家による弦楽器を中心とした次の室内楽曲が演奏されます。
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲
ショパン:ピアノ三重奏曲ト短調
マルティヌー:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏第2番
ショパンは没後160年ですが,これはキリが良い数字なのかどうかはちょっと微妙なところです。その他,演奏者等の詳細が分かりましたら追加でお知らせしたいと思います。
この室内楽シリーズは,OEKメンバーのプロデュースによる演奏会で,リーフレットの解説やステージでのトークもすべてメンバーが行っています。この際,「もっとカンタービレ」専用サイトというのを作っても面白い気がします。
※このシリーズには,お得な回数券もあります。
■5月17日(日)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
第8回北陸新人登竜門コンサート:弦楽器部門
指揮=井上道義
毎年,4月上旬に行われている北陸地方の新人演奏家発掘のための恒例のコンサートですが,今年はラ・フォル・ジュルネ金沢の後の,5月に行なわれます。今回は弦楽器部門で,次の3人の方が登場します。
香月圭佑(チェロ,富山県で研鑽を積む)
岡本 潤(コントラバス,石川県出身)
平尾祐紀子(ハープ,石川県出身)
オーディションに合格した際の様子は次の公式サイトのページをご覧ください。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/2009/02/post_123.html
演奏されるのは次の曲目です(演奏順は不明)。
ロジェ・ブトリー:URASHIMA(OEKのみ)
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調作品33(チェロ)
クーセヴィツキー:コンチェルトop.3(コントラバス)
ピエルネ:コンチェルトスタックop.39(ハープ)
この中の岡本潤さんは,石川県ジュニアオーケストラのメンバーとして活躍されていたこともあるそうです。このオーケストラの活動にとっては,とても良い事例ですね。今後も,「ジュニアオケ→登竜門→岩城宏之音楽賞→CDデビュー....」 というのが,県内アーティストのキャリア形成のルートの一つになっていって欲しいと思います。この演奏会に登場した方々は,この公演だけではなく,今後も音楽堂で行われる公演にも出演されることになると思いますが,まずはこの公演を聞いて,応援したいと思います。
■5月23日(土)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
第261回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
世界の潮流
指揮=広上淳一,独奏=ジョルジ・カラゼ(チェロ)
ラ・フォル・ジュルネ後初の定期公演フィルハーモニーシリーズには,広上淳一さんが登場します。広上さんが定期公演に登場するのは,岩城さんが亡くなられた直後の2006年の定期公演以来で,通算3回目になります。広上さんといえば,ある意味,井上道義音楽監督を超える,「踊る指揮」を見せてくれる指揮者です。今回は,生誕200年のメンデルスゾーンとOEKの基本レパートリーであるハイドンの曲という比較的地味目なプログラムですが,きっと,その中から,踊るような躍動感を聞かせてくれるのではないかと思います。
メンデルスゾーン:交響曲第1番ハ短調
ハイドン:チェロ協奏曲 第1番 ハ長調
ハイドン:交響曲 第60番 ハ長調「うつけ者」Hob.T-60
メンデルスゾーンの交響曲第1番は一度定期公演で演奏されたことはありますが,ハイドンの交響曲第60番「うつけ者」というのが,時代劇風のタイトルからして気になりますね。
チェロの独奏者には,ジョルジ・カラゼさんが登場します。初めてお名前を聞く方なのですが,定期公演のプログラムやチラシの情報によると「1984年グルジア生まれ。ギドン・クレーメルお墨付きの俊英」ということです。今回の公演をきっかけに日本での注目が高まるかもしれないですね。
5月は,以上の金沢周辺での公演以外に次のような公演にもOEKは登場します。
5月30日(土)18:00 こまつ芸術劇場うらら 大ホール 小松定期公演 春
指揮=鈴木織衛,スペシャルゲスト=日野皓正,ピアノ=石井 彰
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