■10月6日(水)19:00開演(18:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第288回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
指揮:ケン・シエ, 独奏:吉田恭子(ヴァイオリン)
10月最初の定期演奏会には,とても新鮮な指揮者と演奏者が登場します。指揮者のケン・シエさんは,1980年カナダ生まれの若手指揮者です。OEKの定期演奏会に登場するのは,今回が初めてですが,Avexから発売されている協奏曲録音でOEKを指揮されている方です。今回は,メイン・プログラムでビゼーの交響曲第1番を指揮します。OEKが設立当初からたびたび取り上げてきた作品をどう聞かせてくれるか,楽しみにしたいと思います。
ちなみにケン・シェさんですが,原綴は,”Kenneth Hsieh”というものです。中国系の方のようですが,そのバックボーン同様に,多国籍な活躍をされているようです。
ヴァイオリンの吉田恭子さんは,200 のOEKの定期公演に登場して以来,OEKファンにもお馴染みの奏者です。吉田さんは,昨年,デビュー10周年を迎え,OEKと今回演奏するチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のレコーディングを行っていますので,今回は,そのCD発売記念公演と言えそうです。その他,今年生誕200年となるシューマン(ショパンの影に隠れていますが,そうなのです)の,演奏される機会の少ない「序曲,スケルツォと終曲」という作品も演奏されます。
■10月15日(金)19:00開演 いしかわ総合スポーツセンター・メインアリーナ
サラ・ブライトマンinコンサート2010 金沢公演 with オーケストラ・アンサンブル金沢 特別大編成
歌:サラ・ブライトマン
現在,世界的に最も知名度の高い女性歌手と言っても良い,サラ・ブライトマンとOEKが共演します。イギリス生まれのブライトマンさんは,1980年代にミュージカル歌手として名声を高めた後(「オペラ座の怪人」が有名ですね),1990年代以降は,ソロ歌手として活躍の場をさらに広げています。代表曲の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」など,クラシック音楽とポップスを融合したクロスオーバー部門の第1人者と言っても存在です。
今回はどういう曲が歌われるのかは不明ですが,OEKにとっては,新たな客層を獲得するためのチャンスとなりそうです。OEKがいしかわ総合スポーツセンターで演奏を行うのは初めてだと思いますが,一体どういう演出がなされるのかも楽しみです。
会場のメインアリーナは次のとおり,5000人以上お客さんが入るようです。
http://www.ishikawa-spc.jp/facilities/main-arina.html
指揮者は不明ですが,OEKの編成の方も,この広さに対応して,特別大編成になるようです。
詳細は次のサイトをご覧下さい。
http://www.kcs-inc.jp/ticket_info/20101015.html
■10月20日(水)19:00開演(18:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第289回定期公演マイスター・シリーズ
指揮:オリヴァー・ナッセン
10月のマイスター定期公演には,今回が3回目の登場となるオリバー・ナッセンさんが登場します。こちらの方は,フィルハーモニー定期とは対照的に,大変チャレンジングなプログラミングとなります。ナッセンさん自身の作品を含め,演奏される曲すべてが20世紀以降の曲で,いずれもOEKが初めて定期公演で取り上げる曲です。
今年生誕80年の武満徹の作品とナッセンさんの作品が入っている点はいかにもナッセンさんらしいところですが,それ以外にマデルナとレスピーギの曲が演奏される辺り,一体どういった雰囲気の公演になるのか全く予想が付きません。
演奏されるのは,次のとおり標題のある音楽ばかりです。
- マデルナ:「フィッツウィリアム・ヴァージナルブック」による陽気な音楽(1969)
- 武満 徹:群島S.-21人の奏者のための(1993)
- ナッセン:人形の宮廷のための音楽
- レスピーギ:ボッティチェッリの3枚の絵〜「春」「東方三博士の礼拝」「ヴィーナスの誕生」
■10月22日(金)14:00開演(13:30開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
アフタヌーン・スペシャルコンサート:ホテルランチと共に楽しむ午後の音楽会
指揮:ヨンミン・パク, 歌:米良美一, ピアノ:田島睦子, コンサートソムリエ:朝岡聡
OEKの演奏会と言えば,何といっても,平日の夜または土・日・祝日の午後に行われる定期公演が核となっていますが,10月からは,「アフタヌーン・スペシャルコンサート」という新しいスタイルの演奏会が始まります。
石川県立音楽堂近辺のホテルとタイアップした企画で,各ホテルのランチ付きコースが300円,音楽堂カフェコンチェルトのドリンク付きコースが2000円という値段設定になっています。
今回はその第1回ということで,ゲストとして歌手の米良美一さんとピアニストの田島睦子さんが登場します。演奏会の進行は,”コンサートソムリエ”の朝岡聡さんということで食と音楽を同時に楽しめる大変贅沢な演奏会となりそうです。指揮者はヨンミン・パクさんという方です。チラシの写真を見る感じでは,韓流スター風ということで,想定される客層にぴったり(?)という感じですね。
申込の方法は次のとおりです。
- チケット購入後、お好みのホテルのランチを選択
- ランチチケットをお渡しします。
- 演奏会当日、選択したホテルにてランチコースをお召し上がりください。
提携ホテルは次のとおりです。
ANAクラウンプラザホテル金沢、ホテル日航金沢、ホテル金沢、金沢都ホテル、ガーデンホテル金沢、金沢スカイホテル
次の曲が演奏されます。
- モーツァルト/交響曲第40番より
- ショパン/ピアノ協奏曲第1番より
- ヘンデル/「メサイア」より
- モーツァルト/歌劇「アルバのアスカーニオ」より
- シューベルト/交響曲第8番「未完成」
今後,平日午後の恒例イベントとして定着していくか注目をしていきたいと思います。
■10月30日(土)15:00開演(14:15開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
第290回定期公演ファンタジー・シリーズ《アキラさんのOEK POPS》
指揮・作曲・編曲&ピアノ:宮川彬良, 構成・台本:響敏也
10月最後のファンタジー定期公演には,すっかり常連指揮者となった感のある宮川彬良さんが登場します。前回同様,響敏也さんの構成・台本ということで,大人が聞いても,子供が聞いても楽しめるコンサートになることでしょう。
今回は,次のような曲が演奏されます。シンフォニック・マンボNo.5「運命」は,再演ですが,”ベートーヴェンもびっくり,衝撃の合体”という面白い作品です。
宮川彬良/The 55〜OEKポップスのテーマ
ボッケリーニ/秋色のメヌエット
マンシーニ/ひまわり
ビートルズ/イエロー・サブマリン
中山晋平/中山晋平物語〜歌よ命に届け
ベートーヴェン、プラド/シンフォニック・マンボNo.5≪運命≫
ホフマン、リヴィングストン/ビビディ・バビディ・ブー
なお,この公演ですが,金沢公演の前日に,小松でも同様の公演が行われます。
小松定期公演 秋 10月29日(金)19:00開演(18:15開場)こまつ芸術劇場うらら 大ホール
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