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La Folle Journee au Japon
「熱狂の日」音楽祭2007:民族のハーモニー
2007/05/05 東京国際フォーラム
Review by 管理人hs  

"ゴールデン・ウィークに東京で行われるクラシック音楽の祭典"としてすっかり定着して感のある,ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭に今年も出かけてきました。連休の時期,我が家では,横浜に住む同世代の親戚の家族と行き来をしているのですが,やはり横浜周辺の方が見所が多いということで,2年連続で金沢から横浜に出かけました。その最終日の5月5日だけは,丸1日,”女子供”が東京見物をしている間に,私だけは放し飼いにしてもらい,この音楽祭に1日(正確には半日ですが)参加してきました。

この「ラ・フォル・ジュルネ」には,毎年,テーマが決められているのですが,今年は「民族の祭典」ということで,ドイツ・オーストリア系以外の作曲家の作品ばかりを集めたプログラムが組まれていました。昨年までのベートーヴェン,モーツァルトほど知名度の高い作曲家は少ないものの,ロマン派の作品が中心になりますので,編成の大きな曲やいろいろなタイプの作品(ガーシュインや武満徹まで含まれていました)を含んでおり,むしろ過去2年よりも楽しみやすかったのではないかと感じました。

今回,私は,昨年よりも早目に準備をしていたこともあり,半日ほどの間に有料の4公演を聞くことができました(ぴあのホームページから注文し,ファミリー・マートからチケットを出力するという方法を取ったのですが,なかなか便利でした。少し手数料はかかるものの各公演とも2000円以下で購入することができました)。金沢でも毎週のように演奏会に通っていますので,連休中ぐらいは休めば良いものの,時間があればあるだけ行ってしまうのがコンサート・ゴーアーの性(さが)なのかもしれません。

それでは,この祭典の様子を,1日分だけですが,ディジタルカメラで撮影した写真と共に紹介しましょう。今回は,上述のとおり4公演を聞くことができたのですが,それぞれ別の会場で行われたため,ホールA,ホールB5,ホールB7,ホールCという4つのホールに入ることができました。このことも大きな収穫でした。
  1. 全体の雰囲気
  2. ホールB-7の公演(ビゼー:子供の遊び,サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番)
  3. ホールAの公演(リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード)
  4. ホールB-5の公演(ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲)
  5. ホールCの公演(バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント,ピアノ協奏曲第3番)
  6. モルダウ(展示ホール1)の雰囲気
  7. 「熱狂の日」グッズの紹介
■ 全体の雰囲気
このイベントの会場は,昨年同様,東京国際フォーラムでした。ホールの使い方など,全体のコンセプトは,ほぼ同じだったと思います。このイベントは,大小のホールがいくつもある,東京j国際フォーラムの施設を生かしきったようなイベントで,その運営の素晴らしさには関心するばかりです。このホール以外では実現不可能なイベントともいえます。このホールの立地条件の良さも成功の要因の一つだと思います。

音楽祭のポスターです。
もう1枚の音楽祭のポスターです。5人の作曲家たちの肖像が使われています。 JR有楽町駅です。横浜からJR東海道本線に乗って新橋まで来た後,山手線に乗り換え,有楽町駅で降り,東京国際フォーラムに向かいました。

東京国際フォーラムの入口付近です。この日は緑が大変爽やかに感じられる行楽日和の一日でした。
演奏会場がいくつもありますので,入口付近で確認をしました。

音楽祭の看板です。ここから建物の中に入りました。

この音楽祭の特徴の一つが午前中早く行われるキッズ・プログラムです。9時30分頃到着したのですが,既に沢山の人が並んでいました。
このキッズ・プログラム・コーナーの側面には,ポスターと同じデザインの絵の描かれていました。
広々とした吹き抜けが大変気持ちの良い雰囲気を作っています。
このポスターの裏側は,もう一枚のポスターです。
この大きなポスターの下にはチケット・カウンターや売店があります。9:30頃は閑散としていましたが...

昼頃にはお客さんでいっぱいになっていました。
チケットを購入するためのカウンター付近です。

スタッフの人たちのも沢山いました。 再度,地上に戻りました。民族音楽特集にふさわしく,この広場にはエスニックな屋台が沢山出ていました。

奥には大きな画面があり,展示ホール(1)モルダウでの公演や,本家ラ・フォル・ジュルネの映像などを流していました。
地上広場にあるミュージック・キオクスというコーナーです。誰も映っていませんが,この籠のようなステージの中で演奏するイベントも行われていたようです。

東京国際フォーラムの開館10周年のポスターです。 東京国際フォーラムからJR東京駅丸の内口方面を見たものです。本当に便利な場所にあります。帰りは歩いて東京駅まで行き,上越新幹線で金沢に戻りました。
(2007/05/08)