■２月３日（土） １４：００開演 石川県立音楽堂コンサートホール
ほくでんバレンタインコンサート 歌＝岡本真夜，指揮＝渡辺俊幸
毎年この時期恒例のほくでんバレンタインコンサートでは，実力のある女性歌手とOEKとの共演を楽しむことができますが，今回は，岡本真夜さんが登場します。岡本さんは，１９９５年，自身の作曲による「TOMORROW」でデビューしました。この曲が２００万枚の大ヒットとなった後，着実な活動を続けられています。
私にとっては，やはりこの「TOMORROW」という曲の印象が強い方です。その年の紅白歌合戦にこの曲で出場後，翌年の春の選抜高校野球の入場行進曲もこの曲が使われました。1999年の日本映画「のど自慢」でもこの曲が大変効果的に使われていました。最近では，オーケストラとの共演を行うなど，ますます，活躍の場を広げられています。
指揮は，おなじみの渡辺俊幸さんです。渡辺さんは，これまでも沢山の女性歌手と共演されていますが，今回もまた，素晴らしい音楽とともに，洗練された楽しいやり取りを楽しませてくれるのではないかと思います。
（参考ページ）
岡本真夜オフィシャルホームページ
作曲家渡辺俊幸公式サイト
■２月９日（金） １９：００開演 石川県立音楽堂コンサートホール
二つの四季
第２１６回定期公演PH リーダー＆ヴァイオリン＝マイケル・ダウス
この10年ほど，1月のニューイヤー・コンサートに弾き振りで登場されていたOEKの首席客演コンサートマスターのマイケル・ダウスさんですが，今回は２月の定期公演に登場します。
プログラムは，ヴィヴァルディの協奏曲集「四季」とピアソラ作曲の「ブエノスアイレスの四季」が中心となっています。ヴィヴァルディの「四季」は，ダウスさんの弾き振りで一度演奏されたことがありますが，ピアソラの「四季」の方は，OEKが演奏するのは初めてだと思います。
ピアソラの「四季」は，オリジナルはバンドネオンなどが入る五重奏ですが，今回はデシャトニコフ編曲による弦楽合奏版で演奏されます。ヴィヴァルディの「四季」とピアソラの「四季」を組み合わせて「二つの四季＝エイトシーズン」として演奏する発想は，ギドン・クレーメルとクレメラータ・バルティカによるものですが，この団体と交流のあるOEKがどのような演奏を聞かせてくれるかも楽しみです。
その他，今回は，オブリビオン，リベルタンゴといったお馴染のピアソラの作品も演奏されます。
■２月２５日（日）１５：００開演 石川県立音楽堂コンサートホール
井上道義OEK音楽監督就任記念コンサート
雅楽・声明との出遭い。 指揮＝井上道義
故岩城宏之さんの後を継いで，井上道義さんがOEKの二代目音楽監督に就任されました。その記念コンサートとなるのが「雅楽・声明の出遭い」と題されたこの公演です。この企画は，岩城さんが亡くなられる前に企画されていた演奏会ですので，「就任記念」になることは想定されていなかったのですが，他ジャンルとのコラボレーションというOEKならではのプログラムは，記念公演に相応しい内容です。
今回OEKと共演するのは，宮内庁式部職楽部メンバー東京楽所（雅楽），比叡山延暦寺法儀音律研究部，天台声明音律研究会（声明）という３つの団体です。いったいどのような響きを聞くことができるのか想像もつかないのですが，岩城さんが得意とした黛敏郎さんの舞楽や涅槃交響曲といた作品と近い世界を楽しめるのではないかと期待しています。
演奏されるのは， 舞楽 「萬歳楽」，石井眞木：声明交響Ⅱ（ＯＥＫヴァージョン）の２曲に加えて，モーツァルト：交響曲第39番変ホ長調，K.543が演奏されます。OEKバージョンによる声明交響も楽しみですが，曲名にちなんで（？）の日本酒「萬歳楽」（石川県のお酒です）プレゼントというサービスも楽しみです。
（参考）小堀酒造（石川県白山市鶴来町）
|
