OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)
今年の春の連休中に,金沢市でも石川県立音楽堂を中心に「熱狂の日音楽祭」が行われることになりました。OEKfanでも応援して行きたいと思います。
2008年2月の演奏会  今後の予定 backnumber

■2月1日(金) 19:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
レッドヴァイオリン
第235回定期公演M リーダー&ヴァイオリン=マイケル・ダウス

この10年ほど,1月のニューイヤー・コンサートに弾き振りで登場されていたOEKの首席客演コンサートマスターのマイケル・ダウスさんですが,昨年に続いて今年も2月の定期公演に登場します。

昨年は,ヴィヴァルディの四季とピアソラの四季を交互に演奏するという大胆なプログラミングでしたが,今年もまた一味違った演奏を楽しむことができそうです。演奏される作品は,次の曲で,20世紀以降のアメリカの作品で統一されています。

1年前の公演もそうだったのですが,ダウスさんの弾き振りによる公演は,毎回とてもお洒落な雰囲気になります。赤と黒を主体とした今回のチラシの写真もとてもセンスの良いものです。

演奏される曲の中では,演奏会全体のタイトルにもなっている「レッドヴァイオリン」が核になるようです。これは,ジェイソン・フレミング監督による1998年に作られた映画「レッド・ヴァイオリン」のための音楽です。パガニーニ以来,ヴァイオリンという楽器には,どこか魔力的な力を感じさせてくれますが,その辺をストーリーに組み込んだ作品のようです(まだ見ていないのですが,是非見てみたい作品です)。 →映画「レッドヴァイオリン」のDVD購入

バーンスタインのセレナードについては,OEKは何回か演奏したことがあります。五嶋みどりさんのデビュー当時,弦を何回も切りながら最後まで演奏し続けたという有名なエピソードの時に弾いていた作品ということで,この作品にも伝説が絡んでいます。それと,この複雑な曲を指揮者なしで演奏するというのも聞きものです。ダウスさんとOEKならではの演奏となりそうです。

ガーシュインの「ポーギーとベス」とジョン・ウィリアムズの映画音楽集は,どういう曲が選曲されるかが楽しみです。ジョン・ウィリアムズの方では,映画「シンドラーのリスト」の中のヴァイオリン独奏を含むテーマ曲が含まれることは確実だと思います。

というわけで,昨年に続いて,ファショナブルで魔力に満ちた(?)演奏会になることを期待したいと思います。



■2月3日(土) 14:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
ほくでんバレンタインコンサート 歌=中西保志,指揮=渡辺俊幸

毎年この時期恒例のほくでんバレンタインコンサートでは,実力のある女性歌手とOEKとの共演が多かったのですが,今回は,中西保志さんが登場します。男性歌手との共演ということがまず新鮮です。

中西さんは,1992年コマーシャル・ソングとして話題になった「愛しかないよ」でシングル・デビューし,同年リリースされた「最後の雨」が80万枚を超えるロングセラーとなり,バラード歌手としての地位を確立している方です。今回歌われるのは,次のような曲です。
  • 最後の雨
  • Love Love Love
  • Sweet memories
  • ハナミズキ
  • 歓送の歌 他
日本のポップス史に残る名曲のカバーが数曲歌われるようです。

この路線では,徳永英明さんのVocalistシリーズが最近では大きな話題を集めていますが,中西さんのStandards, Standards2も大変素晴らしい内容のようです(私は未聴ですが)。というわけで,徳永さんとの聞き比べという点でも楽しめる演奏会となるのではないかと思います。

指揮は,おなじみの渡辺俊幸さんです。今回もまた,センスの良い,楽しいやり取りを楽しませてくれることと思います。

(参考ページ)
中西保志オフィシャルホームページ →Standardsの購入Standards2の購入
作曲家渡辺俊幸公式サイト



■2月24日(日) 15:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
ロルフ・ベックの正統派合唱音楽
第236回定期公演PH 指揮=ロルフ・ベック

年度末も近い2月末頃,OEK合唱団を加えた宗教曲が演奏されるのがこの数年の恒例となっています。今回は,OEKのシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭公演などでもお馴染みのロルフ・ベックさん指揮によるモーツァルトのミサ・ソレムニスK.139「孤児院ミサ」を中心とした,オール・モーツァルト・プログラムとなります。

「孤児院ミサ」をOEKが演奏するのは,恐らく初めてのことと思いますが,ケッヘル番号からも分かるとおり,モーツァルトが若い頃(12歳!)にウィーンの孤児院内の教会用に作った作品です。しかし,この曲ですが,その年齢の割に,非常に円熟した感じの作品となっています。モーツァルトの宗教曲では,レクイエムも大ミサ曲も厳密な意味では未完成の作品ですので,もしかしたら,もっとも完成度の高い宗教曲がこの作品かもしれません。この曲が生で演奏される機会は滅多にありませんので(私自身,今回,初めて聞くことになります),モーツァルト・ファン必聴の公演になりそうです。その他,モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」コンサートアリアが演奏されます。

独唱者として登場するのが,カロリーナ・ウルリヒ(ソプラノ),ウィーブケ・レームクール(アルト),吉田浩之(テノール),有馬牧太郎(バス)の皆さんです。昨年のシューベルト・フェスティバルにも登場された吉田さん以外は,OEKと共演するのが今回初めての方ばかりだと思いますが,写真を見る限り,皆さん若手の歌手のようですので,16歳のモーツァルトの曲に相応しい若々しさを期待したいと思います。


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 2001年9月6日開設