La Folle Journee au Japon 「熱狂の日」音楽祭2006:モーツァルトと仲間たち 展示ホール(1)無料コンサート イズミノーツ(千代田区立和泉小学校ビッグバンド・クラブ) 2006/05/05 11:00〜11:30 東京国際フォーラム・展示ホール(1) |
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1)モーツァルト/アヴェ・ヴェルム・コルプス(ビッグバンド版) 2)モーツァルト/バセット・ホルンのためのディヴェルティメント(サクソフォーン三重奏版) 3)モーツァルト/弦楽四重奏曲K.160(サクソフォーン四重奏版) 4)モーツァルト/交響曲第40番〜第1楽章(イージーリスニング風) 5)誕生日の花束 6)フリース/モーツァルト子守歌(ビッグバンド版) 7)(アンコール)シング,シング,シング ●演奏 長岡節指揮イズミノーツ(千代田区立和泉小学校ビッグバンド・クラブ)
今回登場した千代田区立和泉小学校ビッグバンド・クラブにはイズミノーツという名前が付けられています。トランペット,トロンボーン,サクソフォーン,ユーフォニウム(?),パーカッションなどからなる20人ほどのバンドで,映画「スウィング・ガールズ」に出てくるビッグ・バンドの小学生版といったところです。 このステージでは,指導されている長岡節さんの指揮の下,モーツァルト以外の曲も合わせ,合計7曲が演奏されました。楽器を吹き始めて1年ほどの子供もいる,ということなのですが,その中でこれだけの曲数を演奏できるというのは大変素晴らしいことです。 アヴェ・ヴェルム・コルプスのビッグバンド版は,サクソフォーンを交えた音の溶け合いがとても新鮮でした。「このバンドは,なかなかいける」と思いました。その後,モーツァルトの室内楽作品をサクソフォーンの重奏にアレンジされた曲が2曲演奏されました。楽器を始めて間もない子供たちの演奏ということでしたが,そういったことを感じさせないしっかりとした演奏でした。サクソフォーンという楽器自体の完成度の高さを実感できました。 「イージーリスニング風」とプログラムに書かれていた交響曲第40番は,パーカッションが沢山入っていましたので,ラテン系という雰囲気もありました。有名な冒頭のメロディですが,そういうアレンジでも全く違和感を感じませんでした。モーツァルトの懐の深さと言えます。 その後,誕生日の定番曲「ハッピ・バースディ・トゥ・ユー」をビッグバンド用にアレンジした曲,「モーツァルトの子守歌(実は作曲者はフリース。ウッド・チョッパーズ・ララバイと言っていましたがどういう意味でしょうか)」が演奏された後,アンコールとして,映画「スウィング・ガールズ」を彷彿とさせる「シング,シング,シング」が演奏されました。モーツァルトからはかなり脱線しましたが,「ベニー・グッドマンはモーツァルトが大好きだった」ということで,何とかつながりがつきました。各楽器の奏者がソロを取るとき,ステージ前方に来て,マイクに向かって演奏していましたが,どれも大変しっかりしたものでした。全曲を通じて,野性的なリズムを刻んでいたドラムスも大変立派でした。 LFJ2006を聞きに来た最初から,ちょっと異色の演奏を聞いたのですが,最後の曲では,会場全体から手拍子が起こり,とても盛り上がったステージとなりました。このイズミノーツのような地元のスクール・バンドには,来年以降にも是非,LFJに参加してもらいたいものです。 ●展示ホール内の様子
このコンサートの後,地上広場まで行き,屋台で簡単に昼食を食べた後,有料コンサートを聞くために,ホールAに向かいました。 |
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(2006/05/06) >>有料コンサート1へ |