■10月4日(土)12:15開演 石川県立音楽堂コンサートホール
OEK設立20周年記念:ランチタイム・スペシャル・コンサート
指揮・お話=天沼裕子,ソプラノ=広瀬美和
OEKは今年設立20周年記念の年ということで,記念コンサートがいろいろと行われていますが,毎月行われているランチタイム・コンサートにもOEKが登場します。指揮者は,OEK設立時の常任指揮者だった天沼裕子さんです。
モーツァルト:交響曲39番より
モーツァルト:歌劇「イドメネオ」から 他
今回,演奏されるモーツァルトの交響曲第39番は,OEKの設立記念公演で最初に演奏された曲(この時は岩城さんの指揮でした)ということで,20周年に相応しい公演になりそうです。入場料も\1000(しかもドリンク券付)ですので,土曜日のお昼に「ちょっと聞いてみるか」と気軽にOEKの演奏に触れるのにもぴったりです。
■10月9日(木)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
自然賛歌
第248回定期公演PH
指揮=ドミトリ・キタエンコ,ピアノ=小山実稚恵
OEKの首席客演指揮者のドミトリ・キタエンコさんが定期公演に登場します。2006年5月に「2日連続の就任記念定期公演」が行われて以来”待望の再登場”です。演奏されるのは,次の曲目です。
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第9番
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調「田園」
キタエンコさんと言えば,ロシア音楽の演奏の印象が強いのですが,今回はベートーヴェンの「田園」がメインとなります。OEKにとって今年は「ラ・フォル・ジュルネ金沢」以来,「ベートーヴェンの年」となっていますので,相応しい選曲と言えます(ちなみに,2008年になって9月までにOEKが演奏してきたベートーヴェンの交響曲は,1番,2番,3番,4番,9番です。)。最初のヴィラ=ロボスの曲も意表を突く選曲で,大変楽しみです。
もう一つ楽しみは,小山実稚恵さんの登場です。小山さんと言えば,「ラ・フォル・ジュルネ金沢」最終日での「皇帝」での演奏を思い出します。あの異様な盛り上がりの中で堂々たる演奏を聞かせてくれました。今回は,OEKが取り上げるのが非常に珍しいグリーグのピアノ協奏曲ということで,再度,「非日常的」な演奏に期待したいと思います。
■10月25日(土)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
千住明の世界,千住真理子との共演
第249回定期公演F
指揮=千住明,ヴァイオリン=千住真理子
このところファンタジー・シリーズには,渡辺俊幸さん,宮川彬良さん等,テレビドラマや映画音楽等の作曲で活躍されている”旬の作曲家”が登場する機会が増えています。クラシック音楽史的に眺めてみると,現代は,こういうメディアのための音楽の時代と言えるのかもしれません。
今回の主役の千住明さんは,その代表と言っても良い作曲家です。演奏されるのは,次のような作品です。
NHK連続テレビ小説「ほんまもん」〜テーマ「君を信じて」(2001)
NHKアニメーション「雪の女王」〜テーマ「スノーダイヤモンド」(2005)
NHK大河ドラマ「風林火山」組曲(2007) ほか
今回のもう一つの楽しみは,OEKの創設の頃から「応援団」として繋がりがあった,ヴァイオリニストの千住真理子さんが登場することです。今回演奏される曲にも,ヴァイオリン独奏の入る曲が含まれていますが,「兄妹共演」をライブで楽しむことができそうです。個人的には,昨年のNHK大河ドラマ「風林火山」(全話見てしまいました)の組曲版に特に期待しています。
■10月31日(金)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
能とオーケストラのコラボレーション
第250回定期公演PH
指揮=井上道義,能=金沢能楽会
「ラ・フォル・ジュルネ金沢」では,能とクラシック音楽の共演が話題となりましたが,10月の定期公演では,OEKと能が共演する演奏会が行われます。この”他業種との交流”シリーズは,岩城さん時代から熱心に取り組んでいますが,井上音楽監督になってから,ますます,盛んになって来ている気がします。
今回は,次の作品が演奏されます。演奏というよりは上演というのが相応しいのかもしれません。今回が初演となります。
高橋裕:能とオーケストラのための「井筒」(委嘱作品・初演) ほか
恐らく,ステージ全体を能舞台にしたような”OEKならでは”の公演が楽しめることでしょう(ルネ・マルタンさんにも是非見て頂きたい公演ですね)。
演奏時間的には,恐らく,通常のクラシックも何か演奏されるのではないかと思います。詳細が分かりましたら,追加でお知らせします。 |
|
|
 |
|