何をやっているのかな？ 音楽DO by 井上道義 ■石川県立音楽堂の正面に巨大なポスターが出現しました。このキャッチコピーは井上道義音楽監督自身が考えられたとのことです。音楽堂→音楽DOという発想がすばらし過ぎです（それにしてもデカイ）。 ■２月２５日までは左のとおり，井上道義さんの音楽監督就任記念公演のポスターだったのですが，3月になってからは，右の写真のとおり，「のだめカンタービレ」のキャラクターが勢揃いした「オーケストラの日」のポスターに切り替っていました。 ■音楽堂は金沢駅のすぐそばですので，金沢駅を発車する列車からも見えるのではないかと思います。というわけで，このポスターを見に音楽DOに是非お越し起こし下さい。

音楽堂前の３月３１日はオーケストラの日のポスターです。

■３月１７日（土）　１９：００開演　石川県立音楽堂コンサートホール
ペータ・シュライヤー再び！
第２１８回定期公演PH　指揮＝ペーター・シュライヤー

２００５年２月に行われたペーター・シュライヤーさんの指揮と独唱によるバッハのマタイ受難曲の演奏は，OEKの定期公演史上に残る記念碑的な内容となりましたが，今回演奏されるヨハネ受難曲の公演もまた，それと対を成すような公演となりそうです。

このヨハネ受難曲という作品は，マタイ受難曲と並ぶ傑作と言われていますが，日本で演奏される機会は，マタイ受難曲の方が多いようです。金沢では，ミシェル・コルボ指揮によるローザンヌ声楽・器楽アンサンブルによる演奏が2003年に行われましたが，それ以来ということになります。今回は，同じ指揮者によるマタイと比較することで，ヨハネ受難曲の魅力をより鮮明に味わうことができるのではないかと思います。

ただし，今回の公演には，前回のマタイ公演と決定的に違う点があります。それは，シュライヤーさんが歌わないということです。シュライヤーさんは前回のマタイを最後にテノール歌手としての活動を止めていますので，今回は指揮者としてのみ登場します。また，登場する歌手も前回よりは国際的な顔ぶれとなっており，次のような方々が登場します。ユーリア・コルパチョヴァ（ソプラノ），池田香織（アルト），アレキサンダー・ユデンコフ（テノール），多田羅迪夫（バス），ソン・ドン・クォン（バス）。

合唱は，もちろんオーケストラ・アンサンブル金沢合唱団（合唱指揮：佐々木正利，安藤常光）です。

なお，シュライヤーさんとOEKは次のとおり，全国各地でも公演を行います。

2007年　３月２０日（火）19:00開演　愛知県芸術劇場コンサートホール
吉沢検校（倉知竜也編曲）：千鳥の曲　−箏合奏とオーケストラのための
シューベルト：交響曲第７（旧８）番 ロ短調「未完成」D.759
モーツァルト：レクイエム ニ短調 K.626

2007年　３月２２日（木）19:00開演　サントリーホール
吉沢検校（倉知竜也編曲）：千鳥の曲　−箏合奏とオーケストラのための
シューベルト：交響曲第７（旧８）番 ロ短調「未完成」D.759
モーツァルト：レクイエム ニ短調 K.626

2007年　３月２４日（土）18:30開演　岡山シンフォニーホール
バッハ：ヨハネ受難曲

■３月３０日（金）　１９：００開演　石川県立音楽堂コンサートホール
ウェルカム・スプリング・コンサート　『オーケストラの日』前夜祭　池辺晋一郎の音のふしぎ
指揮とお話＝池辺晋一郎

日本オーケストラ連盟では，今年から「3月31日はオーケストラの日」というキャンペーンを行うことにしたようです。「ミミにいちばん，ミミにいいひ！」というのがその由来ということで，「のだめカンタービレ」のキャラクターを使ったポスターで全国一斉に宣伝を行い，3月31日周辺にコンサートが行われます。OEKでは，その前日に池辺晋一郎さんの指揮とお話で，楽しいコンサートが行われます。

演奏されるのは，ドラマ版「のだめカンタービレ」のテーマ曲としておなじみになったベートーヴェン交響曲第７番，ＯＥＫメンバーの独奏による”どこかで聴いたことのあるメロディ！”，池辺晋一郎の洒落た名曲と題したビートルズ＆動物の謝肉祭「オランウータン」？ といった，タイトルを見ただけでは何が出てくるのか想像がつかないような楽しげな曲が並べられています。

なおこの翌日の3月31日（土）には，「オーケストラの日制定記念”名曲コンサート”」と題して，射水市小杉文化ホールで，池辺さんの指揮とお話でコンサートが行われます。

（参考）日本オーケストラ連盟のページ