■12月5日(土)15:00開演(14:00開場) 石川県立音楽堂コンサートホール
PFUクリスマス・チャリティーコンサート
指揮=佐藤正浩,独唱=半田美和子(ソプラノ),森山京子(アルト),小餅谷哲男(テノール),ヴェセリン・ストイコフ(バリトン)
毎年,この時期に行われているPFUのクリスマス・チャリティ・コンサートは,翌日の「メサイア」公演にあわせて,佐藤正浩さんの指揮によるオペラアリア集となります。次のようなオペラの中のアリア等が演奏されます。
- モーツァルト:歌劇 「イドメネオ」K.366・「フィガロの結婚」K.492・「ドン・ジョヴァンニ」K.527
- ロッシーニ:歌劇 「セヴィリアの理髪師」・「チェネレントラ」
- ビゼー:歌劇 「カルメン」
- プーランク:歌劇 「ティレジアスの乳房」
- ドニゼッティ:歌劇 「愛の妙薬」
- ヴェルディ:歌劇 「ナブッコ」・「リゴレット」
※入場無料の演奏会ですが,入場するには整理券が必要です(11月4日締め切り)
詳細は以下をご覧ください。 http://www.pfu.fujitsu.com/news/2009/new091016.html
■12月6日(日)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
クリスマス・メサイア公演 ヘンデル没後250年記念
指揮=佐藤正浩 独唱=朝倉あづさ(ソプラノ),小泉詠子(アルト),藤井雄介(テノール),ヴェセリン・ストイコフ(バリトン),合唱=北陸聖歌合唱団
12月恒例の北陸聖歌合唱団とOEKによるヘンデルのメサイア公演です。今年は,ヘンデル没後250年記念にちなんで,全曲が演奏されます。北陸聖歌合唱団が,金沢でこの曲を歌い始めて60年にもなりますので,過去にも全曲演奏を行ったことはありますが(いちばん最近では1999年のようです),石川県立音楽堂が完成後,全曲が演奏されるのは初めてのことです。指揮の佐藤正浩さんは,合唱指揮者としても活躍されている方ですので,北陸聖歌合唱団の皆さんにとっても大いに勉強になるのではないかと思います。
歌手はテノール以外は,昨年と同じ方が登場します。なお,例年登場していた,北陸学院高等学校ハンドベル・クワイヤによるハンドベル演奏等は,今回は行われないようです。
■12月8日(火) 18:30開場 19:00開演 石川県立音楽堂 交流ホール
もっとカンタービレ:オーケストラ・アンサンブル金沢室内楽シリーズ
第17回 ヨーロッパツアー2009 帰国報告会
出演=OEKメンバー
OEKは11月上旬にドナウ川沿岸4カ国の首都(ブカレスト,ソフィア,ブダペスト,ウィーン)を回る演奏旅行を行いました。その「帰国報告」を兼ねた演奏会がこの公演です。演奏者は不明ですが,次のとおり,各国にちなんだ曲が演奏されます。
モーツァルト:フルート四重奏曲第1番(ウィーン)
リパッティ:オーバード(ルーマニア)
ドホナーニ:ピアノ五重奏曲第2番(ハンガリー)
この中の「ルーマニアのリパッティ」というのは,伝説のピアニスト,ディヌ・リパッティのことだと思います。演奏されるのは非常に珍しいことだと思いますが,どういう曲なのか楽しみですね。
旅というのは日常生活に変化と刺激を与えてくれるものです。それが,音楽的な創造力の源にもなると思うのですが,海外旅行ともなると,あれこれ面白いエピソードもあったのではないかと思います。恐らく,この公演のトークコーナーなどでもいろいろと披露されるのではないかと思います。演奏旅行の写真は,既に音楽堂内に展示されていますが,演奏会場でもスライド上演などがあると楽しいのではないかと思います。
■12月12日(土)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
第272回定期公演PH 金聖響ベートーヴェン・チクルス完結!
指揮=金聖響,独唱=森麻季(ソプラノ),押見朋子(アルト),吉田浩之(テノール),黒田博(バリトン),合唱=大阪フィルハーモニー合唱団
OEKは,前音楽監督の岩城さん時代以来,「滅多なことでは第9を演奏しないオーケストラ」ですが,今年は金聖響さんが大阪で行っているベートーヴェン・チクルスとあわせて,12月に第9を演奏します。全国的には,「12月の第9」は普通なのですが,OEKが金沢で演奏するのは,2001年以来のことです。今回は,その他,レオノーレ序曲第3番も演奏されます。
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 op.72b
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125「合唱付」
OEKが前回金沢で第9を演奏したのは,2008年9月,OEK設立20周年記念公演の定期公演で行われた井上道義さん指揮によるクレメラータ・バルティカとの合同公演でしたが,今回は,それとは全く違ったアプローチで演奏されることになります。金聖響さんは,このチクルスでは,「現代楽器を使った古楽奏法」というアプローチを取ってきました。当然,この第9でも同じ流れの解釈を取ることになると思います。声楽を含む大規模な曲なので,どういう響きに変貌するのか,大いに期待したいと思います。
ソリストは,ソプラノの森麻季さんをはじめ,実力者が勢揃いしています。合唱団が大阪フィルハーモニー合唱団であるのが少々以外ですが,きっと,金聖響さんの解釈をもっとも忠実に再現できる合唱団ということでの登場なのだと思います。こちらにも注目したいと思います。
今回の公演のライブ録音がCDになるのか別途セッションが組まれるのかは不明ですが,金聖響さん指揮によるベートーヴェンの交響曲全集の録音もこれで完結ということになります(CD未発売の1,4,8番は既に録音済みのはずです)。この公演の翌日,同じメンバーによる大阪公演も行われます。
聖響×OEK ベートーヴェン・チクルス 第4回(大阪) 12月13日(日)15:00開演(14:15開場)ザ・シンフォニーホール(大阪)
(参考サイト)
聖響×OEKベートーヴェン・チクルス
金聖響オフィシャル・ブログ
大阪フィルハーモニー合唱団
■12月14日(月)〜15日(火)
メンデルスゾーン生誕200年特別企画:ミステリアス・メンデルスゾーン
今年は,メンデルスゾーンの生誕200年の年ということで,メンデルスゾーンの曲が例年より沢山演奏されました。それを締めくくるコンサート+シンポジウムが2日間に渡って金沢で行われます。
このイベントは,フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ基金日本支部と石川県音楽文化振興事業財団の主催によるものですが,何と言っても注目なのが指揮者のクルト・マズアさんが登場することです。
マズアさんは,長年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者として活躍し,メンデルスゾーンの曲を積極的に取り上げて来られました。今回は,「イタリア」交響曲を指揮されますが,OEKとの初共演が大変楽しみです。OEKはこれまで,多くの著名ソリストと共演してきましたが,これだけの「海外の大物指揮者」が客演するのは,初めてのことかもしれません。
今回は,1日目に交流ホールでシンポジウム&コンサート,2日目にコンサートが行われます。マズアさんがパネリストとして登場するシンポジウムの方も聞き逃せないものになりそうです。その他,次のとおり,交響曲,室内楽曲,合唱曲,オルガン曲とメンデルスゾーンの音楽を多面的に楽しむことのできるプログラムが並んでいます。メンデルスゾーン・ファン必聴の2日間になりそうです。
※12月14日(月)の「シンポジウム&コンサート」には,15日のチケットがあれば入場できます。
第1夜 シンポジウム&コンサート 12月14日(月) 18:30開演(18:00開場)石川県立音楽堂交流ホール
●コンサート
- 賛美歌より「天には栄え」ほか(石川県合唱連盟特別合唱団)
- 歌の翼に作品34-2 (ソプラノ:木村綾子)
- 無言歌集より「春の歌」ほか (ピアノ:若林顕)
- 弦楽四重奏曲第1番変ホ長調op.12(ゲヴァントハウス弦楽四重奏団)
●シンポジウム「今何故メンデルスゾーンなのか・・・」
パネリスト:クルト・マズア(指揮者,フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ基金会長),ラルフ・ヴェーナー(音楽学者、ザクセン芸術文化アカデミー会員),ピーター・ウォードジョーンズ(英国メンデルスゾーン学者),星野宏美(立教大学文学部教授),井上道義(オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督)
第2夜 コンサート 12月15日(火)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
プレトーク:マズア偕子(フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ基金理事)
(参考サイト)
フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ基金
■12月18日(金)18:15開場 19:00開演 石川県立音楽堂 コンサートホール
第273回定期公演F 天沼裕子の音のミステリー
指揮=天沼裕子,独唱=マリア・ベルニウス(ソプラノ),フェリックス・ラートゲーバー(バリトン)
12月のファンタジー定期公演には,OEKの元常任指揮者の天沼裕子さんが登場します。天沼さんは指揮者としてだけでなく,作曲家としても活躍しており,今回の公演では,天沼さん自身の作品が演奏されます。演奏されるのは,「裏切る心臓」という,ちょっとドキリとするようなタイトルのオペラです。
この曲は,ソリスト2名だけが登場するもので,それほど長い作品ではありません。ミステリー小説を題材としているのが特徴ですが,オペラには珍しいことだと思います。元祖ミステリー作家と言ってもよいエドガー・アラン・ポーの短編がどのような形でオペラになっているのか,音楽ファンのみならず推理小説ファンにとっても注目の演奏となりそうです。
その他,この曲に合わせて,映画化・テレビドラマ化された推理小説の音楽がいくつか演奏されます。以前「読んでから見るか?見てから読むか?」というキャッチコピーがありましたが,「読んでから聞くか?聞いてから読むか?」(ちょっと語呂が悪いですね)という公演になりそうです。特にポーの作品は,読んでから見る方が楽しめそうです。
- 天沼裕子:オペラ「裏切る心臓」<オーケストラ版>(エドガー・アラン・ポー原作)
- ピンク・パンサー、古畑任三郎、ナイル殺人事件 ほか
(参考サイト)
天沼裕子公式サイト
■12月31日(木) 19:30開場 21:00開演 石川県立音楽堂 コンサートホール
カウントダウン・コンサート 2009-2010
指揮=西本智実,山田和樹
ピアノ=宮谷理香,ソプラノ:小川里美,ヴァイオリン:南紫音,オルガン:黒瀬恵
太鼓:炎太鼓,日本舞踊:藤間恵,金沢芸妓の舞:金沢西芸妓衆
ゲストパフォーマー兼司会:イッセー尾形・小松政夫
大晦日恒例のカウントダウン・コンサートです。今年は例年にも増して盛り沢山な内容です。まず,ゲストパフォーマー兼司会として,イッセー尾形&小松政夫のお2人が登場します。昨年までの司会進行とはかなり違ったものになるのではないかと思います。
指揮者は,西本智実さん,山田和樹さんのお2人です。特に山田さんは,今年のブザンソンの指揮者コンクールで優勝し,一気に注目を集めた指揮者ですので,この演奏会は全国的にも話題になるかもしれせん。西本さんの方は,9月のロイヤル・フィルの金沢公演以来の登場になります。お2人とも「岩城さんが見出した指揮者」ということで,以前からOEKとの繋がりがある点で共通します。華やかさと同時に新鮮さを感じさせてくれる指揮に期待したいと思います。
その他,ピアノの宮谷理香さん,オルガンの黒瀬恵さんといった毎年お馴染みの奏者に加え,ヴァイオリンの南紫音さん,ソプラノの小川里美さんといったソリストが登場します。金沢の伝統芸能コーナーがあるのも,この公演ならではです。オーケストラ・アンサンブル金沢の方は,特別大編成ということで,かなり人数が増強されるようです。
参考サイト
指揮者西本智実オフィシャルサイト
●第1部/午後9時〜同10時40分
- パフォーマンス :イッセー尾形・小松政夫
- ドヴォルザーク :交響曲第9番「新世界」〜第2,第4楽章
- ヴェルディ :歌劇「椿姫」〜「そは彼の人か」 ソプラノ:小川里美
- サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン ヴァイオリン:南紫音
- ドビュッシー :ベルガマスク組曲〜月の光 ピアノ:宮谷理香
《休憩/午後10時40分〜同11時10分》
●第2部/午後11時10分〜午前零時
- 太鼓演奏 :みつうち、百花の乱
- パフォーマンス :イッセー尾形・小松政夫
- 日本舞踊 :藤間 恵
- 金沢芸妓の舞 :金沢西芸妓衆
●オルガン演奏 :蛍の光 パイプオルガン:黒瀬 恵
●第3部/午前零時〜午前1時
- ワーグナー :楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
- プッチーニ :歌劇「トゥーランドット」から ソプラノ:小川里美
- モンティ :チャールダーシュ ヴァイオリン:南紫音
- ショパン :ピアノ協奏曲第1番ホ短調から ピアノ:宮谷理香
- ブラームス :交響曲第1番第4楽章
- ハチャトリアン :バレエ組曲「仮面舞踏会」〜ワルツ
- エルガー :行進曲「威風堂々」 他
その他,12月にはOEKは,以下のような公演を行います。
松本公演:松本市・金沢市 文化・観光交流都市締結記念コンサート
12月20日(日)14:00開演(13:30開場) ザ・ハーモニーホール
指揮:金聖響 独奏:村治佳織(ギター) |
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