2005年4月の演奏会から OEKが登場する金沢周辺で行なわれる演奏会

4月2日(土)18:30〜(開場17:30) 石川県立音楽堂コンサートホール
ギュンター・ピヒラーヴァイオリン初披露【定期会員ご招待】
ウェルカム・スプリング・コンサート 指揮=ギュンター・ピヒラー

※開演時間にご注意下さい。
2005年4月の演奏会 毎年,4月に行われている定期会員ご招待の演奏会です。今回はプリンシパル・ゲスト・コンダクターのギュンター・ピヒラーさんが登場します。注目されるのは,ピヒラーさんがヴァイオリンを演奏することです。ピヒラーさんはアルバン・ベルク四重奏団の第1ヴァイオリン奏者として知られていますが,これまでOEKとの共演では1回もヴァイオリンを演奏してきませんでした。そういう意味で今回は待望の演奏ということになります。演奏する曲はモーツアルトのヴァイオリンとオーケストラのためのアダージョです。

その他,演奏されるのは,ハイドン:交響曲第85番「王妃」ベートーヴェン:交響曲第8番の2曲です。いずれも過去の演奏会やCD録音で取り上げてきた曲です。なお,この演奏会の後,OEK団員との交流会が行われます。参加費500円となっていますので奮ってご参加下さい。

4月9日(土)19:00〜(開場18:15) 石川県立音楽堂コンサートホール
パリ・ギャルド吹奏楽団の2人によるフランス音楽集
第179回定期公演PH 指揮=
ロジェ・ブトリー
2005年4月の公演
ブトリーさんとOEKの公演は金沢以外でも行われます。
4月7日(木)19:00 小松市公会堂
4月10日(日)16:00輪島市文化会館
4月の定期公演はPH,M,Fの3種類の定期公演が行われます。いつもにも増して多彩なプログラムを楽しめます。PH公演に登場するのは,フランスのギャルド吹奏楽団の指揮者で作曲家としても著名なロジェ・ブトリーさんです。ブトリーさんは過去数回OEKと共演していますが,今回もまた自作を含むフランス音楽を楽しませてくれます。前回の共演の時同様,今回もギャルド吹奏楽団のソロ・クラリネット奏者のシルヴィ・ユーさんが登場するのも聞きものです。

演奏される曲は次のような少々マニアックな感じの曲が並びます。ブトリーさん自身の新作の初演も含め,オリジナリティ溢れる演奏会になりそうです。
シューマン(ラヴェル編曲):謝肉祭からプーランク:シンフォニエッタバクリ:クラリネット,弦楽のための室内協奏曲オネゲル:夏の牧歌ブトリー:ウラシマ(OEK委嘱作品・初演)


4月17日(日)15:00〜(開場14:00) 金沢市観光会館
金沢市観光会館オーケストラ・ピット完成記念オペラ公演
第180回定期公演F 指揮=天沼裕子
トスカ 石川県立音楽堂が完成するまでOEKの定期公演会場だった金沢市観光会館オーケストラ・ピットの拡張工事を現在行っています。その完成記念に上演されるのがプッチーニの「トスカ」です。OEKは石川県立音楽堂でも一度このオペラを上演していますが,今回はより大掛かりなセットを使ったスケールの大きな舞台を楽しめるのではないかと思います。

今回,タイトル・ロールを歌うのは金沢出身のソプラノ濱真奈美さんです。濱さんとOEKの共演は「蝶々夫人」「椿姫」についで3回目です。今回は「トスカ」ということで,さらにドラマティックな舞台を楽しめそうです。指揮は「蝶々夫人」でも濱さんと共演したお馴染みの天沼裕子さんです。天沼さんはわたべさちよさんと共に演出も担当します。

その他,次の方々が登場します。マウリツィオ・グラツィアーニ(カヴァラドッシ,テノール),カルロス・アルマグエール(スカルピア男爵,バリトン),香田裕泰(アンジェロッティ,バス),大久保光哉(堂守,バリトン),宮丸勝(スポレッタ,テノール),北川辰彦(シャルローネ/看守,バスバリトン),加藤絢子(羊飼い),金沢トスカ合唱団,OEKエンジェル・コーラス,副指揮,合唱指揮:諸遊耕史

今回もまた地元メンバーによる合唱団も登場しますが,今回のオーケストラ・ピットの完成を機会に地元のメンバーによるオペラ公演が増えていくことを期待したいと思います。

4月29日(祝・金)15:00〜(開場14:15) 石川県立音楽堂コンサートホール
ヨーロッパ期待の星 新世界を振る!
第178回定期公演M 指揮=ルドヴィーク・モルロー
2005年4月の公演 4月最後の定期公演はいつもより大きめの編成で演奏されます。特にドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」はファン待望の曲だと思います。

今回の指揮者は何回か変更があったようですが,最終的にはルドヴィーク・モルローさんになりました。この方はフランス出身の若手で小澤征爾やコリン・デイヴィスのアシスタントなどを勤めている期待の指揮者です。その他,若林顕さんのピアノ独奏によるグリーグのピアノ協奏曲シベリウスの交響詩「フィンランディア」など,OEKがこれまで取り上げてこなかったような「超名曲」ばかりが演奏されます。