■2月11日(木祝)14:00開演(13:20開場),北陸電力会館 本多の森ホール(旧石川厚生年金会館)
ほくでんバレンタインコンサート
指揮:渡辺俊幸 ゲスト:秋川雅史
毎年2月恒例のほくでんバレンタインコンサートですが,今年は,歌手の秋川雅史さんが登場します。秋川さんとOEKとの共演は,2008年以来のことですが,今回はよりたっぷりと秋川さんの歌を楽しむことができそうです。
今回も,もちろん,秋川さんの代名詞となっている「千の風になって」が歌われますが,チラシ等によるとそれ以外にも次のような曲目が歌われます。
千の風になって/津軽のふるさと/乾杯 他
指揮はお馴染みの渡辺俊幸さんです。
なお,このコンサートですが,北陸電力主催ということで,昨年末から北陸電力が所有することになった本多の森ホール(旧石川厚生年金会館)で行われます。また,同様の演奏会が,翌日,富山でも行われます。
2月12日(金)19:00開演 オーバードホール ほくでんふれあいコンサート(富山)
■2月14日(日)14:00開演 白山市松任文化会館
白山市定期公演:白山市誕生5周年記念「白山市の第九」公演
指揮:金聖響,独唱:三原美文(ソプラノ),串田淑子(アルト),松岡重親(テノール),三原剛(バス)
合唱:白山市の第九特別合唱団
金聖響さん指揮によるベートーヴェンの第9といえば,昨年12月の第272回定期公演で演奏されたばかりですが,今回は,白山市誕生5周年を記念して,白山市でも公演が行われます。
12月の第9は,ベートーヴェン・チクルスの一環としてCD録音と共に行われたもので,演奏と表現の完成度の高さを目指した先鋭的な演奏だったと思います。今回は,地元の特別編成合唱団との共演ということで,伸び伸びとした純粋に祝祭的な演奏を楽しむことができそうです。基本的な解釈は変わらないと思いますが,独唱者も含め,12月の第9との比較も面白いのではないかと思います。
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 Op.125「合唱付」
なお,この公演の1週間前,大阪で行ってきた「聖響×OEK ベートーヴェン・チクルス」の第5回目が行われます。締めくくりの公演は,第2番と第3番「英雄」の組み合わせです。
2月7日(日)15:00開演 ザ・シンフォニーホール(大阪) 聖響×OEK ベートーヴェン・チクルス 第5回(大阪)
http://asahi.co.jp/symphony/symphony2009/c20090405.html
■2月17日(水)19:00開演 石川県立音楽堂邦楽ホール
ショパン生誕200年記念 木村かをり with OEKメンバーズ
ピアノ:木村かをり,ヴァイオリン:松井直,チェロ:ルドヴィート・カンタ
2010年はショパン生誕200年の年。そして,ラ・フォル・ジュルネ金沢2010のテーマがショパンです。ショパンが,今年いちばんの注目の作曲家であることは間違いないでしょう。石川県内各地でもラ・フォル・ジュルネに向けて,ショパンの作品を取り上げる演奏会が毎週のように行われます。その中の一つが,木村かをりさんとOEKメンバーが共演する,この演奏会です。
ショパンと言えば,小品からソナタまで,多岐に渡るピアノ独奏曲が有名ですが,この演奏会では,比較的演奏される機会の少ない次のような室内楽作品が取り上げられます。
ショパン:序奏と華麗なポロネーズop.3
ショパン:ピアノ三重奏曲 op.8
また,今回は,次のようなラヴェルの室内楽作品も取り上げられます。現代曲を得意とする木村かをりさんが登場するということで,ショパン同様に鮮やかな演奏が楽しめそうです。
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:ピアノ三重奏曲
■2月19日(金)19:00開演(18:30開場)石川県立音楽堂交流ホール
OEK室内楽シリーズ「もっとカンタービレ」第18回南米音楽クラシックの彩とタンゴの鼓動
ゲスト:啼鵬(バンドネオン),高田元太郎(ギター),OEKメンバー
2月の「もっとカンタービレ」では,バンドネオンの啼鵬(ていほう)さんとギター奏者の高田元太郎さんをゲストに迎え,タンゴを中心としたラテン系の曲が取り上げられます。このシリーズでは,これまでも通常のクラシック音楽の演奏会の枠にとどまらない作品が沢山取り上げられてきましたが,今回のラテン音楽特集も,なかなか聞けないプログラムです。次のような作品が演奏されます。
キューバの女
カミニート
エル・チョクロ
ヴィラ=ロボス:五重奏曲
ピアソラ:エスクァロ
ピアソラ:タンゴの歴史より「カフェ1930」「現代のコンサート」
ピアソラ:ファイブ・タンゴ・センセーションズより「眠り」「不安」「恐怖」
■2月25日(木)19:00開演(18:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢第276回定期公演PH
指揮:ヴァシリス・クリストプーロス,独奏:漆原朝子(ヴァイオリン)
2月のフィルハーモニー定期公演には,OEKと初共演となるヴァシリス・クリストプーロスさんが指揮者として登場します。お名前から推測できるとおりギリシャ出身の方で,現在注目を集めている若手指揮者です。今回,OEKからどういう響きを引き出してくれるか,注目したいと思います。
今回は次の3曲が演奏されます。2曲目の協奏曲の独奏者は,漆原朝子さんです。漆原さんがOEKの定期公演に登場するのは,1999年以来のことです。久しぶりの登場ということになりますが,以前と一味違った成熟した演奏を聞かせてくれることを期待したいと思います。
スカルコッタス:弦楽のための5つの舞曲
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219「トルコ風」
シューベルト:交響曲 第3番 ニ長調 D.200
なお,今回,最初に演奏されるスカルコッタスという方は,20世紀前半に活躍したギリシャの作曲家です。日本では,ほとんど演奏されることのない作曲家ですが,一体どういう作風の作品なのでしょうか?先入観なしに楽しみたいと思います。
今回,登場する漆原さんをゲストに招いた「音楽堂アワー」が公演の2日前に行われます。こちらの方も併せてどうぞ。
2月23日(火) 19:00開演 石川県立音楽堂 交流ホール 池辺晋一郎の超クラシック放談!音楽堂アワー(第4回/全4回)ヴァイオリンは姉妹でやるといい? 案内役:池辺晋一郎,ゲスト:漆原朝子(ヴァイオリン)
■2月28日(日)15:00開演(14:15開場)石川県立音楽堂コンサートホール
第7回石川県学生オーケストラ&OEK合同公演
指揮:ヴァシリス・クリストプーロス
管弦楽:金沢工業大学室内管弦楽団,金沢大学フィルハーモニー管弦楽団,北陸大学室
内管弦楽団,オーケストラ・アンサンブル金沢
石川県内の大学オーケストラとOEKによる合同オーケストラの公演も今回で7回目となります。今回は,OEKの定期公演に登場したクリストプーロスさんの指揮で,次のような曲が演奏されます。
シベリウス:交響詩「フィンランディア」(学生オーケストラ)
プロコフィエフ:古典交響曲(OEK)
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調(学生&OEK合同) ほか
毎年,大規模編成の曲を楽しませてくれていますが,今回は,メインで,ラフマニノフの交響曲第2番が演奏されます。以前,金沢大学フィルが定期演奏会で取り上げたことのある作品ですが,OEKが演奏するのは,初めてのことです。近年,急速に人気が高まってきた交響曲ということで,個人的にも大変楽しみです。
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