このページは,オーケストラ・アンサンブル金沢(略称OEK)を応援するページです。OEKの演奏会を楽しむために役立つ情報を満載したいと考えています。
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■3月2日(土)15:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
第10回 学生オーケストラ&オーケストラ・アンサンブル金沢 合同公演 カレッジ・コンサート
指揮:松井慶太 演奏:オーケストラ・アンサンブル金沢,金沢大学フィルハーモニー管弦楽団,金沢工業大学室内管弦楽団,富山大学フィルハーモニー管弦楽団
毎年2月末に行われていたOEKと大学オーケストラの合同公演ですが,今年は3月上旬に行われます。また,石川県内の大学オーケストラだけではなく,今回は富山大学フィルハーモニー管弦楽団も出演します。単純に人数を合わせると,石川県立音楽堂のステージに乗りきらないぐらいになりますので,選抜メンバーとの合同演奏になるのだと思いますが,いずれにしてもOEK単独で演奏できないような編成の大きな曲を今年も楽しむことができそうです。
演奏されるのは次のような曲です。チャイコフスキーの「悲愴」は,名曲と言われていますが,金沢では実演で演奏される機会はそれほど多くないのでとても楽しみです。ちなみに,金沢大学フィルは今年1月の定期演奏会で,第1番「冬の日の幻想」を演奏したばかりですので,これでチャイコフスキーの「最初と最後」を短期間に演奏したことになりますね。その他,合同で演奏する皇帝円舞曲もとても豪華そうです(余談ですが,「皇帝円舞曲」という,今となってはちょっとレトロな語感は良いですねぇ)。
指揮は,松井慶太さんという若手指揮者です。調べてみると...「のだめカンタービレ」の指揮指導などもされている方で,まだ20代の方のようです。学生オーケストラとの共演には,ぴったりの演奏を聞かせてくれるのではないかと思います。
■3月4日(月)19:00〜 石川県立音楽堂交流ホール
もっとカンタービレ 第37回 超絶のバロックヴァイオリン〜オール・ヴィヴァルディ・プログラム〜
ヴァイオリン:エンリコ・オノフリ,チェンバロ:繻`亜樹子,オーケストラ・アンサンブル金沢メンバー
3月のOEKの定期公演には,イタリアの古楽アンサンブル,イル・ジャルディーノ・アルモニコのコンサート・マスターとして知られ,近年は指揮者としての活動も行っている,エンリコ・オノフリさんが登場します。それにあわせ,ヴァイオリニストとしてのオノフリさんをゲストに招いての室内楽公演が「もっとカンタービレ」シリーズとして行われます。「交流ホールでのバロック音楽は熱く盛り上がる」という法則(?)がありますので,今回の公演も熱いものになりそうです。
この日演奏される曲目ですが,オール・ヴィヴァルディ・プログラムとなります(チェロの大澤さんの発案?)。定期公演の方のバッハ中心のプログラムとしっかり対になっているのが素晴らしいと思います。ヴィヴァルディ好きには「たまらない」演奏会になりそうです。
- ヴィヴァルディ:フルート、オーボエ、2本のヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲
ハ長調 RV87
- ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 Op.2-4
- ヴィヴァルディ:フルート、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ト短調 RV106
- ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調 Op.2-2
- ヴィヴァルディ:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調 Op.1-3
- ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 RV12
- ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲 ト短調 RV157
■3月6日(水)19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢第333回定期公演M
指揮・ヴァイオリン:エンリコ・オノフリ,リコーダー:濱田芳通,オーボエ:水谷元,トランペット:ガブリエレ・カッソーネ,チェンバロ:繻`亜樹子
「もっとカンタービレ」シリーズに続いての,エンリコ・オノフリさんを指揮者・独奏ヴァイオリンに迎えての定期公演です。こちらではバッハの名曲を中心としたプログラムが演奏されます。バッハの管弦楽曲,協奏曲がOEKの定期公演で演奏されるのは,久しぶりのことです。オノフリさんのヴァイオリンも楽しみですが,個人的には,トランペットが大活躍する,ブランデンブルク第2番にも期待しています。OEKの水谷さんのオーボエもバロック音楽にはぴったりだと思います。
オノフリさんは,10年以上前,イルジャルディーノ・アルモニコのメンバーとして福井で公演を行ったことはありますが,金沢で演奏会を行うのは今回が初めてだと思います。恐らく,最後に演奏される管弦楽組曲第3番は指揮者として登場されると思いますが,一体,どういう解釈を聞かせてくれるのでしょうか。2月末のミンコフスキさんに続いての,古楽の専門家の登場ということで,OEKの歴史に残るような演奏会になることを期待しています。
- J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
- J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 (チェンバロ協奏曲第5番) ト短調 BWV1056
- J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
- ヴィヴァルディ:「調和の霊感」op.3〜第11番 2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ニ短調 RV565
- J.S.バッハ:管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068
■3月13日(水)19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 第334回定期公演PH
指揮:井上道義,ヴァイオリン:ボリス・ベルキン
3月のもう一つの定期公演は,いかにもOEKらしいプログラムです。OEKが設立当初からレパートリーの核としていた,モーツァルトの交響曲とプロコフィエフの古典交響曲を音楽監督の井上道義さんの指揮で楽しむことができます。ただし,このところ井上/OEKの組み合わせでは,ハイドンやベートーヴェンの交響曲を演奏する機会の方が多かったし,プロコフィエフの古典交響曲については,岩城さん時代は何回も聞いていますが,この組み合わせではそれほど演奏されていないと思います。
もう一つの期待はソリストの名ヴァイオリニスト,ボリス・ベルキンさんです。2年ほど前の定期公演に一度登場されていますが,その時の定期演奏会には残念ながら聞きに行くことはできなかったので,個人的には特に楽しみです。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番は,2月に庄司紗矢香さんの独奏で聞いたばかりなので,聞き比べを楽しめることになります。
なおこの公演は,翌日東京のサントリーホールでも同じ内容で行われます。
3月14日(木) 19:00開演(18:15開場) サントリーホール
第29回東京定期公演
■3月17日(日) 14:00開演(13:20開場) 横浜みなとみらいホール
横浜公演:サウンドブリッジ合唱シリーズ16「ドイツ・レクイエム」
飯森範親(指揮) 大隅智佳子(ソプラノ), 安藤常光(バリトン),サウンドブリッジ合唱団
■3月20日(水祝) 14:00開演(13:30開場) 砺波市文化会館大ホール(富山)
開館30周年記念 となみ野音楽祭「尺八とオーケストラの調べ」
鈴木織衛(指揮),片山瞠山(尺八)
外山雄三:管弦楽のためのディヴェルティメント
モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
モンティ:チャルダーシュ
三木稔:ロータス・コンチェルト 尺八とオーケストラのための
■3月31日(日)15:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オーケストラの日 Special Day of Orchestra
指揮:平川範幸,お話:井上道義,ソプラノ:小林沙羅,カウンターテナー:藤木大地
出演:石川県ジュニアオーケストラ,いしかわ子ども邦楽アンサンブル,オーケストラ・アンサンブル金沢
毎年,年度末最後の日に行われている,OEK定期会員,賛助会員ご招待の「オーケストラの日」公演です。今回も石川県ジュニアオーケストラとの共演,いしかわ子ども邦楽アンサンブルの演奏など,子どもたちの活躍を楽しむことのできる楽しい内容になりそうです。
もう一つの楽しみは,ソプラノの小林沙羅さん,カウンターテナーの藤木大地さんとの共演です。小林さんとOEKはオペラ公演などで何回か共演していますが(トゥーランドットのリューの印象がいちばん強いですね),藤木さんの方は初共演でしょうか?カウンターテナーということで,どういう歌声を聞かせてくれるのか楽しみです。
指揮は平川範幸さんです。どこかで見覚えのある名前だな...と思って調べてみると,昨年の夏の「井上道義による指揮者講習会」の優秀者でした。お披露目の演奏会でトリを務めた方です。今回,井上道義さんはトーク専門で登場されますが,若手指揮者に活躍の場を用意しているのは素晴らしいことだと思います。
その他,この日は14:00〜15:00に楽器体験ができるようです。少し早目に行って楽器を触ってみるのも面白いと思います。
- 三番叟
- 荒城の月
- ビゼー:歌劇「カルメン」より
- モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」から
- モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲 他
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