■５月３日(祝) 14:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
親子で歌いつごう日本の歌１００選：オーケストラ･金沢とともに 指揮＝関谷弘志
 毎年，５月の連休の時には「もりのみやこコンサート」が行われていましたが，今年は「親子で歌いつごう日本の歌１００選」と題して，家族で楽しむことのできる日本の歌を集めた演奏会が行われます。
本当に１００曲なのか分かりませんが，次のとおり沢山の曲が歌われます。
おもちゃのチャチャチャ，朧月夜，浜辺の歌，いい日旅立ち，見上げてごらん夜の星を，春の小川，みかんの花咲く丘，翼をください，世界に一つだけの花，花 他
なお，今回歌われる曲は，文化庁が昨年度募集した同名の企画と同じもののようです。［→文化庁のサイト]
オーケストラ伴奏による愛唱歌集ということで，気軽に参加できる演奏会となりそうです。ちなみに，今回「１００選」の曲以外に最近話題の「千の風になって」と，また，石川県民へのサービスとして松井選手公式応援歌「栄光の道」が歌われます。この２曲は３月のウェルカム・スプリング・コンサートでも歌われましたが，大いに盛り上がることでしょう。
今回登場される演奏者は，次のとおりです。
指揮＝関谷弘志，司会・歌＝安藤常光（バリトン），独唱＝五郎部俊朗（テノール），稲垣絢子（ソプラノ），合唱＝「日本の歌１００選」特別合唱団（児童合唱の部，女声合唱の部，混声合唱の部，”皆さんとともに”の部），合唱指導＝山瀬泰吾
■５月１３日(日) 15:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
オール・ベートーヴェン プログラム！
第２２１回定期公演M 指揮＝下野竜也，ピアノ＝フィリップ・アントルモン
 OEKは，故岩城宏之永久名誉音楽監督とベートーヴェンの交響曲を何回も演奏してきました。この定期公演も当初岩城さんの指揮の予定でしたが，その死去に伴い，下野竜也さんに交替になりました。
演奏される曲は，次の３曲です。
−ベートーヴェン：エグモント序曲
−ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第５番「皇帝」
−ベートーヴェン：交響曲第３番「英雄」
「序曲−協奏曲−交響曲」という構成自体大変オーソドックスですが，エグモント−皇帝−英雄という演奏される曲目の方もオーソドックスです。いわゆる「奇数番のベートーヴェン」の魅力を堪能できる公演となりそうです。
今回の指揮者の下野竜也さんは，２００１年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝して脚光を浴びるようになった若手指揮者です。若手指揮者とOEKによるベートーヴェンと言えば，金聖響さんとのシリーズを思い浮かべますが，その古楽器奏法を取り入れたアプローチとはまた違った演奏を聞かせてくれるのではないかと思います。ちなみにこのお二人は大変お親しいようで，次のような共同のホームページを作られています。
今回のもう一つの期待は，フランスを代表するピアニスト，フィリップ・アントルモンさんの登場です。OEKとの共演は２回目となります。このアントルモンさんですが，いつのまにか７０歳を超える大ベテランとなられました。前回の共演でも素晴らしい「皇帝」を聞かせて下さいましたが，今回はさらに円熟した音楽を期待したいと思います。
■5月22日(火) 19:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
天才少女の開花と熟成：初登場!!デイヴィッド・スターン，庄司紗矢香
第２２２回定期公演PH 指揮＝デイヴィッド・スターン，ヴァイオリン＝庄司紗矢香
 マイスター・シリーズが，ベテランと若手の共演だったのに対し，フィルハーモニー・シリーズの方は，大変新鮮な共演となります。指揮者のデイヴィッド・スターンさん，ヴァイオリンの庄司紗矢香さんともにOEKの定期公演に登場するのは初めてのことです。
演奏される曲は，次の３曲です。いずれもOEKが過去何度か取り上げてきた曲です。
−コダーイ：ガランタ舞曲
−チャイコフスキー：ヴァイオリン協奏曲
−メンデルスゾーン：交響曲第３番「スコットランド」
庄司さんは，１９９９年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで，コンクール史上最年少で優勝して以来，世界的に活躍し，ドイツ・グラモフォンからCDが発売されている若手を代表するヴァイオリニストです。毎年夏に行われているいしかわミュージックアカデミーでは，数年前には受講生として参加されていたのですが，その成長ぶりには著しいものがあります。
今回演奏されるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は，大変聞き栄えのする曲ですが，これをどのように聞かせてくれるのか大変楽しみです。ちなみにこの公演の１週間ほど前の５月１４日に同じ石川県立音楽堂で行われる北ドイツ放送交響楽団の公演では諏訪内晶子さんがメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏します。短期間の間に人気女性ヴァイオリニスト二人による「メン・チャイ」競演を楽しめる，という贅沢な状況が実現しそうです。
指揮のデイヴィッド・スターンさんは，プロフィールには書いてないのですが，有名なヴァイオリニスト，アイザック・スターンさんのご子息のようです。ニューヨーク生まれの方で，モダン楽器，古楽器の両方の世界で注目を集めつつある指揮者です。室内オーケストラとの共演も多い方ですので，今回のOEKとどのような演奏を聞かせてくれるのか注目したいと思います。
参考ページ：ユニバーサル・クラシックス庄司紗矢香オフィシャルページ
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