OEKfan  オーケストラ・アンサンブル金沢を応援するページ  管理人:金沢市在住hs(C)
2007年11月の演奏会  12月の演奏会 今後の予定 backnumber
■11月5日(月)19:00 石川県立音楽堂コンサートホール
ストリングスの妙技:情熱のアランフェス
第231回定期公演PH 指揮=ギュンター・ピヒラーギター=村治佳織
11月のOEKの定期公演PHの指揮には,おなじみギュンター・ピヒラーさんが登場します。ピヒラーさんと言えば,これまでOEKとは,ハイドン,モーツァルト,ベートーヴェンといったドイツ・オーストリア系の作品を主に取り上げて来られましたが,今回はイタリア,スペイン,ハンガリーといった,クラシック音楽の主流から少し外れたところにある音楽を取り上げます。この点がまず注目です。

ただし,考えてみればウィーンとハンガリーはすぐお隣だし,ピヒラーさん自身,アルバン・ベルク四重奏団(ABQ)員としてバルトークの弦楽四重奏曲を積極的に取り上げてきましたので,もっとも馴染み深い作曲家なのかもしれません。今回は,バルトークの弦楽のためのディヴェルティメントが演奏されますが,ABQの演奏を彷彿させる響きを期待したいと思います。

その他,バルトーク:ルーマニア民俗舞曲集とロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲が演奏されます。こちらはどちらも大変親しみやすい作品です。

今回のもう一つの注目は,ギタリストの村治佳織さんです。過去,OEKと数回共演したことがあり,今回演奏する,ロドリーゴ:アランフェス協奏曲も岩城さん指揮で共演したことがあります。村治さんは十代でデビューし,その後,着実に活動の幅を広げられています。このアランフェス協奏曲も最近,再録音をされたようですが,今回の”OEKとの再演”も大いに期待したいと思います。

(参考)村治佳織公式サイトビクターのサイトユニバーサル・ミュージックのサイト


■11月9日(金) 19:00 石川県立音楽堂コンサートホール
茂木大輔の生で聴く「のだめカンタービレ」の音楽会
指揮・お話
茂木大輔
11月の石川県立音楽堂でのOEKの公演は大変盛り沢山です。地元の放送局とタイアップした形での公演が続きます。この演奏会は,昨年,実写版テレビドラマとして大変人気を集めた「のだめカンタービレ」に登場した音楽を実際のコンサートホールで聞こう,という企画です。指揮とお話は,このマンガのアドバイザーのような立場にある,茂木大輔さんです。茂木さんは,NHK交響楽団の主席オーボエ奏者としてお馴染みですが,文筆活動も大変熱心に行っています。今回の公演でも,いわゆる「楽隊」の一員から見た”指揮者とオーケストラ”といった裏話も聞けるのではないかと思います。

この「のだめカンタービレ」の音楽会は,全国各地で行われているようですが,金沢ではOEKの演奏によって,「桃ケ丘編」と題して行われます。この「桃ケ丘」というのは,ドラマに出てくる音楽大学の名前ですが,以下のよう,主としてドラマ前半に登場する曲が取り上げられるようです。

モーツァルト:2台のピアノのためのソナタより
ジョリヴェ:打楽器のための協奏曲より(独奏:竹島悟史(パーカッション))
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92 ほか

なおこの公演,「能登半島地震復興支援〜がんばろう能登〜」公演となっています。

(参考)石川テレビのサイト | 茂木大輔もぎ議録 | その他関連リンク集



■11月15日(木) 19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
北陸放送開局55周年記念:スタニスラフ・ブーニン&オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮=ギュンター・ピヒラー,ピアノ
スタニスラフ・ブーニン

11月は”芸術の秋”ということもあり,OEKは,定期公演以外にも沢山の公演に登場します。北陸放送開局55周年記念として行われるこの公演には,過去数回OEKと共演しているスタニスラフ・ブーニンさんが登場します。考えてみれば,毎年11月頃にOEKに共演されているようです。

今回は,以下のとおり,オール・ベートーヴェン・プログラムとなっているのが特徴です。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」 
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
ベートーヴェン:交響曲第7番
過去の公演同様,まず,ブーニンさんの独奏によって1曲演奏された後,協奏曲となります。ブーニンさんのことですので,かなり独創的な演奏を聞かせてくれることでしょう。

指揮者は,ブーニンさんが登場するときはいつもそうなのですが,ギュンター・ピヒラーさんです。お2人とも,演奏から強いエネルギーを発散される方ですので,その共同作業によるベートーヴェンは一体どうなるのか大いに楽しみです。

ちなみにこの日のプログラムですが,11月9日に行われる「のだめカンタービレ」とセットになっているわけではないと思いますが,この作品で使われている曲が2曲演奏されます。ベートーヴェンの交響曲第7番の方は,テレビドラマ版のテーマ曲としてすっかり有名になりましたが,「悲愴」の方は,千秋がのだめを「発見」した曲として重要な曲です。もしかしたら,ブーニンさんの演奏は,かなり「のだめ」的なのではないかと期待したいと思います。

※このコンサートですが,OEK定期会員,MROえむまが会員,芸文協後援会員は割引があるようです。以下のページ等をご参照下さ。  北陸放送(MRO)のサイト

※ピヒラー指揮OEKによるベートーヴェンの交響曲第7番ですが,11月1日に大阪のいずみホールでも演奏されます。詳細は以下のページをご覧下さい。

日本を代表する室内オーケストラで聴くベートーヴェン交響曲全曲演奏会(第4回)



■11月20日(火),11月21日(水) 19:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
江原啓之 スピリチュアル・コンサート2007
バリトン歌手=江原啓之, 指揮=渡辺俊幸

昨年に引き続いて,江原啓之さんとOEKが共演する「スピリチュアル・コンサート」が行われます。
第1部:日本の心を唄う
第2部:オーケストラと奏でる心の音楽
演奏:江原啓之(バリトン),渡辺俊幸指揮OEK,吉田由美(ピアノ)

詳細は,以下のページをご覧下さい。 http://www.kcs-inc.jp/event/07112021_ehara.html
それにしても,2日連続でコンサートホールでコンサートということで,大変な人気のようですね。



■11月30日(金) 19:00〜 石川県立音楽堂コンサートホール
金 聖響×清水和音:オール・ブラームス・プログラム
第232回定期公演PH 指揮=金 聖響ピアノ=清水和音
11月の定期公演ですが,11月5日に続いてフィルハーモニー・シリーズとなります。1ヶ月の間に2回というのは,珍しいケースです。このPH公演ですが,今年度チクルスで取り上げている,金聖響さん指揮によるブラームス交響曲集の第3回目となります。4月の第1番,7月の第2番,11月の第3番という並び方は,季節感ともマッチしていると思います。

今回演奏されるのは,以下の3曲です(曲順は不明)。

まず,OEKファンとしては,岩城さん指揮による演奏が懐かしい交響曲第3番を金聖響さんがどのように聞かせてくれるかが注目です。それと,恐らく,OEKが取り上げるのが初めてとなるピアノ協奏曲第2番も大変楽しみです。今回のピアニストは,清水和音さんということで,聞き応えたっぷりの演奏を堪能させてくれることでしょう。

このシリーズですが,大阪のザ・シンフォニー・ホールでも以下のとおり行われます。このチクルスの4回目の公演ですが,今のところ金沢では予定がありません。完結編として期待したいところです。

→ザ・シンフォニーホール開館25周年記念聖響×OEK/ブラームス・チクルス


以上のとおり,11月のOEKは,過密スケジュールですが,これ以外にも2007ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭の一環として,「親子で歌いつごう日本の歌100選ぶ:ファミリーコンサート」にも出演します。こちらの方は以下のとおりです。

能登公演 11月23日(金祝)14:00 コスモアイル羽咋
加賀公演 11月25日(日) 14:00 根上総合文化会館タント
指揮=関谷弘志,吉原教夫(テノール),仲谷響子(ソプラノ;能登公演),稲垣絢子(ソプラノ;加賀公演),直江学美(ソプラノ・司会)



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 2001年9月6日開設