2003年11月の演奏会から 金沢周辺の公演

【楽友会主催】2004年春・OEKヨーロッパ公演追っかけ鑑賞ツァー参加者募集!
11月15日(土)午後4:30から音楽堂で説明会を行います。
■11月4日(火) 第150回定期公演M 
指揮=ジャン・レイサム=ケーニック
2003年11月の公演
11月前半に行われる定期公演Mには,ソリストが2人登場します。その独奏楽器がトランペットとオルガンというのも珍しいことです。トランペットの方はおなじみのジェフリー・ペインさんで,フンメルのトランペット協奏曲を演奏します。オルガン独奏は,ユルゲン・ヴォルフさんで,ヘンデルのオルガン協奏曲変ロ長調,op.4-6を演奏します。

今回演奏される曲目もイギリス,フランス,オーストリア,ドイツと変化に富んでいます。上述の2曲に加え,ヴォーン=ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲ラヴェル:組曲「クープランの墓」が演奏されます。

指揮はOEKの定期登場が2回目となる,ジャン・レイサム=ケーニックさんです。現在,ストラスブール・フィルとライン・オペラの音楽監督を務める注目の指揮者です。


■11月16日(日) ハイドン:天地創造
指揮=岩城宏之

ハイドン・フェスティバルin金沢今年の11月中旬には,石川県立音楽堂で「ハイドン・フェスティヴァルin金沢」という企画が行われ,1週間の間,5日間に渡り,ハイドンの曲を中心とした演奏会が連続して行われます。その最後・第5夜に行われるのが,「天地創造」の公演です。

指揮は岩城宏之音楽監督です。岩城さんはOEKとハイドンの交響曲全集を演奏するというものすごい企画を企てているようですが,それだけハイドンという作曲家に対して強い関心を持たれているようです。音楽堂オープニングの「四季」に続く,ハイドンのオラトリオの演奏ということで,大いに期待できると思います。

今回登場するソリスト・合唱団は次のとおりです。大島洋子(ソプラノ),中野和子(アルト),佐々木正利(テノール),三原剛(バス),OEK合唱団(合唱指揮:佐々木正利

ちなみに,このハイドン・フェスティヴァルin金沢の他の演奏会の内容は次のとおりです。2003ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭の一環として行われるものです。

■第1夜:11月12日:交響曲集Iハイドン:交響曲第6番「朝」モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ハイドン:交響曲第45番「告別」)・・・石川県立音楽堂コンサートホール
アントン・ガブマイアー指揮ハイドン・アカデミー管弦楽団,坂口昌優(ヴァイオリン)

■第2夜:11月13日:室内楽集Iハイドン:弦楽四重奏曲変ロ長調,op.76-4「日の出」*シューベルト:弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」**,ハイドン:弦楽四重奏曲ニ短調,op.76-2「五度」*
*ハイドン・アカデミー管弦楽団員,**OEK団員・・・石川県立音楽堂邦楽ホール

■第3夜:11月14日:交響曲集IIハイドン:交響曲第44番「悲しみ」,モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」,ハイドン:交響曲第53番「帝国」)・・・石川県立音楽堂コンサートホール
アントン・ガブマイアー指揮ハイドン・アカデミー管弦楽団,水上由美(ヴァイオリン)

■第4夜:11月15日:室内楽集II(ハイドン:弦楽四重奏曲ヘ短調,op.55-2「かみそり」,モーツァルト:弦楽四重奏曲変ロ長調「狩り」ハイドン:弦楽四重奏曲ニ短調,op.76-3「皇帝」
ハイドン・アカデミー管弦楽団員・・・石川県立音楽堂邦楽ホール

その他,次のような企画も行われます。
1.フランツ・ヨーゼフ・ハイドン展 11/11〜11/19 
ハイドンの人物像,作曲活動についてを写真でたどる展覧会です。ポスト・カード等のグッズコーナーもあります。入場無料。

2.ギャラリー・トーク「ハイドン〜人と音楽」
音楽評論家の岩井宏之さん(岩城宏之の書き間違いではありません。念のために)によって「ハイドン〜人と音楽」と題した講演会が数回行われます(11/11 13:00〜,11/12 18:30〜,11/15 14:00〜)。プレイベントとして9/26,10/20にもギャラリー・トークが行われます。入場無料ですが,11/12だけは演奏会のプレトークとなっていますのでコンサートのチケットが必要です。


■11月22日(土) 第151回定期公演PH
指揮=ギュンター・ピヒラー
11月の公演11月後半の定期公演PHは,プリンシパル・ゲスト・コンダクターのギュンター・ピヒラーさん指揮による,オーソドックスなプログラムです。いずれもOEKが過去,数回演奏してきた曲目ばかりです。ピヒラーさんは,過去,こういうオーソドックスなプログラムの中から,強い集中力を持った響きをOEKから引き出して来ましたので,今回の演奏会も大変聞きものとなることでしょう。次の曲が演奏されます。

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

今回,もう一つの注目は,ソリストとして登場するルカーシュ・ヴォンドラーチェクというまだ10代のチェコ出身のピアニストです。すでに世界的に活躍されているようですが,どういう演奏を聞かせてくれるのか非常に楽しみです。